もう余程消耗していた孫悟空の腰部辺りを殴打した際、何か硬く小さい妙な感触を拳に感じたが、今更人間ごときが何かを隠し持っていたところでなんの抵抗にもならないと高を括っていた。……後になって考えれば、それが大きな間違いであった。同時に私にはどうしようもない事故でもあったが、だがそれは私の正義のための最後の試練であったのかもしれない。


 ほとほと疲れ切った人間共を見下し、孫悟空を追い詰め、いよいよとどめを刺そうとした時だった。にわかにごく一部の空間が歪み、次の瞬間にはあの全王が現れたのだ。睨み合っていた私と孫悟空は反応が遅れてそれぞれの手に胸ぐらを捕まれ、あの感情のない目で睨みつけられる。

『ひどい世界だね、キミ達がこんなことしたの?』

『世界をこんなにしたのはそいつなんだ、オラはそいつを倒すためにここに来て……』

『そうなの? じゃあキミはもういいよ』

 解放された孫悟空は何かを悟ったのか、仲間達を連れてあの忌々しい乗り物で逃げて行った。私はいつ消されてもおかしくないという恐怖と焦燥で全身を支配され、なんとみっともないことに逃げようと動くことさえできなかった。この全王の前では何をしようと無駄なのだ、私はこんなところで終わってしまうのか、私は、私は、

『今日は消しちゃいたいような気分じゃないのね キミの態度次第では許してあげるのね』

 ……いま、全王は何と言った? 態度次第では、許す? ありえない、だがもし本当にそうなのだとするなら、これはなんと大きな勝機であろうか……私は気が付くと顔を何度も振って頷いていた。どうせ誰も見ていない。こんな機会、縋る他はないのだ。私はこんなところで終わっていいはずがない、私は生きて世界を救わねばならない……胸元に感じていた力が無くなり、その場に情けなく膝をついて座り込んだ。

『その前に、その見た目だと気持ち悪いのね キレイにするのね』

 つまりこの溶解してしまった右半身のことを指しているのだろう。だが私でさえもかなり消耗し、呼吸を落ち着けて治癒に集中してもじわりじわりと衣服に泥が滲むような範囲と速度でしか再生されなかった。全王の光の無い目が私を見下す。その下に掲げられた小さな手を目測した瞬間、自分の右耳が無くなっていることに気がついた。

「アッ……!」

『出来ないならここで消しちゃうのね』

 全王は本気なのだ。だが私はこんなところで消えてしまうわけにはいかない……歯を食いしばって全身に力を込め、せめてガワだけでも元に戻そうと努めた。体外に溢れ世の穢れを内に混ぜこみ、更にその混沌を圧縮して体内に抑え込む感覚に目眩と動悸を起こしたが、なんとか見た目だけは正常に戻すことができた。右肩から先は痺れたように力が入らず、また右目も瞼を開くことが出来ない。右耳は全王によって存在そのものを消されてしまったためどうしても再生することはできなかった。

『ふーん、ちょっとはましになったのね じゃあ、』

 それきり何も言わずに再び手が掲げられ、無意味だと分かりきっていても攻撃を防ぐように目を瞑って身構えた。すると全身が砂の滝を通るような不思議な感覚に包まれ、直後にそれを感じた部位から風を感じはじめる。衣服が消されたのだ。目を開くと何も身に纏わない私の膝と腕が見えた。ポタラと、時の指輪以外は全て消されてしまったらしい。一体全王は私をどうするつもりなのだろう……

『キミには体を使って奉仕してもらうのね 消えちゃいたくなかったら満足させるのね』

 衣服の前を開き、素肌を曝した細い足の間に、その小さな体格には不釣り合いなほどの太さと長さをもった……人間のそれと同じ形をした雄性生殖器がだらしなくぶら下がっていた。こんなところでそんなものを露出して、一体何を考えているのか皆目見当もつかない。第一何故そんな不便なものを発現させるのか……私にも合体の影響で同じものがついているが、これは意図して付けている訳ではなく、副作用のようなものに過ぎないのに。

『舐めるのね』

 感情のない黒い目の横に手を掲げながら囁かれる。もはや思案している場合ではない。是が非でも、私はこれを……舐める……?
 これは本来、多くの生物が排泄か生殖に使うものであり、口に含むなどもってのほかだろう。つまりは、不浄な部位を私に舐めさせることで屈辱を味わわせることが目的なのだろうか。掲げられた手に脅えながら恐る恐る顔を寄せると、何とも言えない異臭が鼻についた。なるほどこれはあまりにも屈辱であり、拷問にも匹敵する責め苦である。

「くっ……は、はい、全王様……」

 恐る恐る舌をつけるとはじめのうちは何の味覚も感じなかったが、次第に鼻をつく匂いと妙な塩気がはっきりとした味となって私の脳髄を刺突した。なんと不快なことだろう。促されるままちろちろと舐めていると、足りない、などと言われて前髪を鷲掴みにされ、想像以上の力で引き寄せられる。舌を押し付けるような形になり、ブヨブヨとした不気味な感触と共に異臭がますます強くなった。異物を排除する体の仕組みが、唾液を過剰に分泌させる。

「うう、ぁう……」

 先端から根元まで首ごと動かしてぬらぬらと舐めた。先端部は味が強く、根元の方にかけて匂いが濃くなっているようだ。見た目も気にしていられずに垂れ流しにしていた唾液が何かよかったらしく、掲げられていた手は降ろされて私の頭を撫でていた。
 次第に、舌に触れているそれの変化がわかるようになっていく。暫時熱を持ち、脈動し、そしてなにより、少しずつ感触が硬く大きくなっている……? ふと気がつくと、それは既に私の腕ほどにまで肥大していた。

『足りなくなってきたのね しゃぶるのね』

 余程屈服したと思われたのか手を掲げることはなかったが、その恐怖分を差し引いても不快感はどうしても無くならなかった。恐る恐る棒状のそれを横から咥えると、味と匂いが何倍にもなって鼻に抜けていく感覚に背筋が粟立ち寒気がする。指示されるままに舌で刺激し、吸い付き、歯を立てぬように先端部から食らいつくと、なにやら一際強烈な塩味が舌の腹に滲んだ。分泌液だろうか。気がつくとそれは余程大きくなって、私の口では四分の一も咥えられない程にまで育っていた。脈動と共に膨れたり、生き物のように跳ね動いたり、あるいはまた例の分泌液を垂らしたり……
 不意に、頭を撫でていた手が髪を鷲掴んでくる。身構える猶予もなく、ズリズリと音を立てて巨大な肉塊が体内に無遠慮に侵入してくる……

「が、ぅ、ーーーーッ!?」

 焼け付くような痛みと胃がひっくり返るような悪寒、抵抗も出来ぬままガシャガシャと乱暴に頭を揺すられ、腰を打ち付けられ、窒息と消化管を抉られる苦しみに思考がおおよそ薄れてきた頃、胸の奥のあたりまで挿入されたそれがギュウギュウと僅かに収縮し、そして胃袋に直接流し込まれるように何か熱い感触がした。……吐精だろうか。すると、矢継ぎ早にやってくるのは体内を占めているそれがズルリと抜かれていく感覚……

「ゲっ、ご、オぶッ……」

 表現し難い醜い音を立てて、みっともなく胃の内容物を全て吐出してしまった。恐らく精液であろう白い液体と、それに入り混じる血液。あんな太いものを無理矢理捩じ込まれたのだから、喉の粘膜が擦り切れてしまったのだろう。あの焼け付きがまだ喉奥に感じられる。それよりも鼻につく生臭さと膿のような悪臭、苦味、酸味、渋味、私はいますぐ舌を掻いて水で口を濯ぎたい衝動に駆られたが、それよりも漸く酸素を肺に取りこめることに必死になっていた。四つん這いになって舌を突き出し、息を荒らげる私の姿はなんと滑稽に見えたことだろう。

『吐いちゃダメなのね 全部舐めとって飲むのね』

 なんとおぞましいことを言うのだろう。掲げられる手にはどうしても逆らえず、心を無にして地に垂れ淀んだ液体を、肩を落として這いつくばるようにして啜る。細かい砂利まで口に含んでしまい、苦痛と屈辱とで涙が滲むのを抑えられなかった。よく吐かなかったものだ、と再び戻してしまう寸前のところを堪えながら思った。霞む視界で見上げると、先程まで浮いていた全王は軽い音を立てて地面に降り立ち、どうやら私の無様な姿を見て笑っているようだった。口角が上がったままの口が静かに開く。

『そこに座って、横になるのね』

 言われるがまま、獣が服従するように腹を向け、硬い荒地に横たわった。私の裸体を見て何になると言うのだろう、弱点を曝させて自分が優位であることを知らしめているつもりなのだろうか。私の股の間に脚を割るように入ってきた全王は、先程まで含ませていた肉茎を私のそれと重ねるように乗せてきた。体格差とは正反対の大きさ、熱さ、硬さの差に改めて愕然とする。あるいは私もああいう風になるのだろうか。
 どちらにせよ、私は全く未知の行為に不安でしかなかった。消されてしまうよりは何をされてもましだが、無知というのはここまで恐ろしいことであったか。それでも、全王の気まぐれに消されてしまうかもしれないことを考えるとそっちの恐怖が上回る。

『もっと脚を開くのね』

 股関節の可動域が許す限り左右に開くと、私の上に乗せていたそれを手に持ち、狙いを定めるような仕草をとった。意味がわからずそのまま待っていると、私の腰を持ち上げて臀部の方に差し込んでしまう。

「まっ、お待ちください全王様! そこは……!」

 ここまできて漸く私は、全王が交接をしようとしていることに気がつくことが出来た。どうしていままで、ここまでされて解れなかったのだろう! それにしたっておかしい、私が雌性生殖器を持たないことなど目に見えてわかるはずなのだ、ましてや、いま熱いものの先端が触れている部分は完全な排泄孔……まかり間違っても何かを挿入していい部位ではない、このような暴挙許していいはずがない……

「ちが、ァ、ッイぎ、ーーーッ!?」

 肉が裂ける、器官が破壊される、圧倒的な質量が体内を暴いていく……考えもしなかった器官が予想だにしなかった方法で想定外の攻撃をされ、私は命を握られている恐怖も忘れて身を捩って暴れた。左腕で必死になって相手の身体を押して引き離そうとしたり、それ以上の侵入を拒むために腹に力を入れて蹴り上げたり、あるいは痛みを紛らわせるために声帯を震わせて悲鳴を上げた。それでも行為は止まることを知らず、暴力的な熱が私の全ての臓器を圧迫しながら直腸を破壊していく。

「っが、ア、ア、ア、ア、」

 おおよそ収まったのだろう、全王の体が密着したのを感じ、動きを止めた頃には私は息も絶え絶えであった。頭の横に左肘を立てて手を付いて辛うじて地面を掴んだり、首を左右に振っていたりとなんとかこの身を貫く辛苦から逃れようと必死になっていた。まだ戦闘や先の無理な再生での体力消費も残っているために臓器の損傷を和らげることさえ出来ず、そもそも物理的に圧迫され続けている以上治癒はままならない。
 私は薄ぼんやりと、あんなに暴れたのにどこも消されていないだけ運が良かったと思うべきだろう、というようなことを考えながら歯を食いしばっていた。特に痛みが激しい股関節の辺りは力を入れすぎて馬鹿になり、遂に脚を思う通りに動かすこともできなくなったようだ。
 しかし大して息を整える暇さえないまま、尻を掴んで左右に広げている小さな両手に力が込められたことを理解し、せめて腹に力を込めて次なる痛みに備えた。

「づ、っア! うああア、ッあああああああ!」

 先程の苦痛を思い出させるようなズリズリという音や重い振動と共にそれが引き抜かれていく。傷付いた臓器がどこかに引っかかって一緒に引きずり出されているとでも言うのか、圧迫された内部が元に戻ろうとする力が耐え難い吐き気を生む。同時に尻や腰に濡れた暖かい感触があり、濃厚な血の匂いも立ち込めている。私の下腹の内部機構は完全に破壊されてしまっているらしい。そうと頭の中で整理しているうちに再びそれは崩れた肉を分け入って私の奥へと進んでくるのだ。最初の破壊を再現されていくまた少し変わった感覚に気が狂いそうだ。

「うううううう、っグあぁ、ぜんおッ、サまあっ……ァ」

 内臓を削り取られ、引きずり出され、再び押し込まれてめちゃくちゃにかき回される。交接と呼ぶにはあまりにも暴力的で非生産的なこの行為は荒々しく、健がはち切れたのだろう右足が律動に合わせて無抵抗に揺られていた。破壊されたからか、血で滑らかになったか、速度を上げていく動きは私の精神をも的確に蝕んでいく。

「ぃギあアァ、うあっ、ア、ううう、ゥあ、ア……!」

 意味を成さない悲鳴が、脳髄が精製し続けるストレス物質を洗い流す涙が、どうしようもなく止めどなく溢れ出る。霞んでほとんど認識できない視界に捉えた全王は無表情に私の顔を見下しているようだった。いまこうしている最中でも、機嫌を損ねればいつ消されてしまうか分からない、しかし私はこういう場合にどのような態度を取れば正解なのか、どう振舞っていればいいのか全く知らず、想像の余地もない。どちらにせよ私は底の見えない恐怖に曝される他はないのだ。
 ああ世界よ、私はこの責め苦を耐え忍びきることができるだろうか? 否、ここで耐えねば私の生は何の意味も成さない、私は全王にこそ許されることで唯一絶対の存在になるのだ。いまは脂汗と血と泥にまみれようと、世界を救うことこそが私の役目……

『マグロなのね』

「ッ……!? っぜん……」

 にわかに動きを止めた全王の動向を観察しようと目を開くと、考えられないような力で腰を掬うように持ち上げられ、視界が反転した。急な変化に理解が追いついた時には、私は全王の上に跨るように座っていた。強烈な目眩と悪寒、腹部の異常を感じ取り咄嗟に身を竦める。

「ぅぐ、ぇ……」

 ほとんど無抵抗に、実に自然に私の口から様々な色や形状の混ざった吐瀉物が流れ落ちた。巨大な異物に突き上げられ、胃が変に刺激されてしまったのだろう。……そもそも胃は原型を残しているのか。私だからまだ死んでいないだけで、本来はとうに生命活動を存続できないほどの損傷を負っているのではないか。
 私は先程の事を思い出してまた脅されてはかなわない、と生暖かい半固形のそれに唇を付けて啜ろうとしたが、胸の辺りを押すようにして止められてしまう。

『それはもういいのね、それよりも動くのね』

 動く、と言うのは全王がしていた挿抜を、今度は私が主導で行えということだろうか。しかし両の脚は震えてまるで役に立たず、右腕もまだ痺れていて感覚がない。私はどうにかこの状況を進めねばという一心で垂れた吐瀉物に左手を付き、片手だけでどうにか体を支えて胴体を前後に揺するという結論に辿り着いた。

「ぐうぅうう、っえ……ぅう……」

 自分の体重も加算されて余計に食い込み、深く挿入する度に胃のあたりがひっきりなしに痙攣を起こして堪らなく苦しい。しかしもう内臓が疲弊しているのだろうか、目立った嘔吐反応はなく、時々血の味がせり上がってくる気配がするだけでこれ以上戻してしまうことはなさそうだった。心の臓を突かれていると錯覚するほどに体内を犯す圧迫感と熱は大きかったが、次第に挿入自体の苦痛には順応していくようでもあった。
 同じ動作を繰り返しているうち、どうやら腰を捩るように動かすだけでも十分な動きが出来るらしいことを理解し、腕の負担は少し軽減された。慣れであったり、あるいは私の器官そのものが拡張されたりなどで動きもかなり滑らかになってきている。吐き気に伴う唾液の分泌が止められず手元はどうしてもぬるつくが、掌が汚れることを気にせず地を掴めば何とかなる程度のものだった。

「はあ、はあ、う……ぐぅ……う……」

 いままで意識したことも無い筋肉を使っているからだろう、腰の辺りから腹にかけて変に熱く痛む。普段の私ならばそんな苦痛は感じなかっただろうが、もうその程度の再生も追い付かないほどに体が弱っていることは明白だった。腹部……特にいま擦れあって掻き混ぜられている臓物に意識をやると、肺から下はどこに何があるのかわからないほどぐちゃぐちゃにされていることが把握出来た。
 腰を浮かせて中ほどまで引きずり出す度に内容物まで掻き出され、地面に垂れてお互いの局部はどろどろになっている。そしてその掻き出された分を無意識のうちになんとか再生することで補い、次の瞬間には潰されてまた掻き出される繰り返し……このままでは許されるよりも先に私の命が尽きてしまうかもしれない。未だに痺れたままの右腕、開かない瞼に、既に己の不死性への自信がなくなりはじめていた。

 ……不意に、少し前から目を瞑っていた全王がこちらに視線を寄越した。

『もういいのね』

「あっ、うわア!? なにっ……!!」

 瞬間、再び腰を強い力で掴まれて突き飛ばされ、地面に強かに背中をぶつける。詰まる呼吸に上体をのたうたせて咳き込んだのも束の間、起き上がった全王の腕によって繋がったまま、私は四つん這いの姿勢にまで回転させられた。

「ぐげッ、ぅええええ……」

 脳髄まで掻き回されるような強烈な不快感に、みっともなく吐息と唾液を吐き零してしまう。しかし背後の気配は動きを止めず、残酷にも激しい前後運動を再開してしまうのだ。挿入角が変わったことと、更に速さを増した挿抜のせいか、私の中で反り返るそれが、殆ど液状になってしまった消化器官どころか脊髄までもを直に擦っているような感覚が堪らなく恐ろしい。
 ぞりぞり、そんな音が聞こえそうなほど激しい摩擦に、私の腰から下は意に反して滅茶滅茶に痙攣していた。上体は体重を支えても居られずに好き勝手荒地に擦り付けられ、頬や胸の皮膚が擦れて皮下組織が剥き出されてしまっている。ありえない感覚が脳髄という神経の塊を荒らしまわり、とうにその情報量は私の許容を超過していた。

「アアア、ア、アア、ぁア」

 舌もひっきりなしに痙攣するので呼吸もままならず、口の端から唾液が泡状になって溢れ漏れていて苦しい。視界は白黒に反転したり左右に揺れたりと定まらず、耳は濡れた肉が擦れぶつかり合う音と私の腹の奥からの悲鳴のみを義務的に受け取るだけの機械と化している。殆ど何も考えることが叶わないまま玩具のように揺さぶられていると、体内に熱が広がるのを感じた。背後から満足したような溜め息が聞こえてくる。私の体は遂に限界を迎えたのか、もう全ての神経が焼き切れてしまったのではと疑うくらい、だらしなく地を舐める乾いた舌でさえも少しも動かすことはできなかった。

『気に入ったのね キミを連れて帰るのね』

 これが喜ばしいことなのか、死刑宣告なのか、それはいまの私には分からなかった。



つかの間のおわり




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