6(唐突な兄者視点)





( ´_ゝ`)
 赤毛ショートに合うお洋服が欲しい?いいぞミセリたそのお古だが

 新しい人形ちゃんを手に入れて…否、あの人形ちゃんを捨ててから、弟者はすっかり変わった。
 何より、"人を愛する"という事を漸く覚えた。
 弟者は俺以外の人間からはどんな意味でも好かれた事が無かった。
 それ故、あの人形ちゃんの事があいつの良き転機になったのだろう。

( ´_ゝ`)
 気に入ってくれた? 良かったな弟者、またいつでも相談してくれよ。

(´<_` )
 ああ、また頼むよ。ありがとう。

 …そう言えばあいつはあんな事を言っていた。

(´<_` )
"4文字はいらない。俺はこれからずっと5文字を与え求めて生きていこうと思う。"

 確か弟者の人形ちゃん部屋の壁に、何か言葉が書いてあった気がする。

( ´_ゝ`)
 それでも………なんだっけ? まあどうでもいいか。

―お腹空いたおー

―飯はまだかー?

(*´_ゝ`)
 おーごめんねブーン、ドックンもすぐご飯だからねー

 確かに俺は弟者と違って一途ではないけれど、"愛"には色々な形があることはしっかり理解しているつもりだ。

 だからもし愛する人に酷い目にあわされたとしても、俺はこういって笑ってやろうと思う。







    それでもあいしてる。










おわり





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