ポストの整理をしていた時に、兄者からの手紙に気が付いた。

 狙っていた女を攫ってもらったらしいのだが、どうやらそれは双子で、手違いで両方攫って来たらしい。
 それでもし気にいればどちらかを譲ろう、という話だった。


ξ ;д;)ξ ζ(;д; ζ

 同封されていた写真は、言わずもがなその双子のそれと姉妹関係のメモ書き。
 妹の方の美しい金髪と涙に濡れる青い瞳は吸い込まれるように美しく、なかなかに俺の興味を駆り立てた。

(´<_` )
 …ほう

 片方を俺が引き取れば、2人は誘拐先でそれぞれ真逆の生活を送る事になる。
 何不自由なく幸せに暮らす姉と、毎日虐げられ絶望に縛り付けられる妹。
 定期的に2人を会わせ交流させてみるのも面白いだろう。

 俺は妹の方を気に入った、という内容の手紙を書き、郵便ポストに入れた。

 気が付けば俺は、今のあの人形を処分する方法だけを考えていた。








 やはり兄者は流石だ。
 無事に例の"妹"を持って来てくれた。

ζ(。p゜*ζ

 暴れて手がつけられなかった為薬で麻痺させてはいたがそれでも尚美しさは写真以上の生娘で、虐め甲斐のあるいい人形が手に入ったな、と思う。

 俺は一旦それを男に見張らせ、地下室の生ゴミを処分する事にした。

川 々 )

 それは精神が崩壊しかけているらしく、三角座りのままゆらゆらと頭を揺らしていた。
 俺が近くまで歩み寄るとそれは過敏に反応し、狂った笑みを浮かべながら汚い体を押し付けてきた。

 腹が立った俺は、それでも最後の責任は取るためにそれを殴りつけた。

川* 々 )
 おろらぁ、あいひれる、しゅきぃ…

 それは喜んでいた。
 今思えば、俺が直接これを殴ったのは初めてな気がする。

 だがそれはどうでもいいこと。
 俺は渾身の力で何度も、汚い液体を体に浴びながら、それがぐったりと目を閉じるまで殴り続けた。


川 々 )


 やがてそれは頭から白っぽいものを露出させて動かなくなった。
 最後に御尊顔を拝んでやろうと思いしゃがむと、驚いたことに俺の手はその汚い手に掴まれていた。

川 々 )
 おろらあ…なれなれ、しへ…

 言われた通りぐちゃぐちゃの頭を撫でてやった。
 生暖かく柔らかい何かが手に触れたので掴んで持ち上げると、それは案の定脳髄だった。

 それはそのまま死んだ。

(´<_` )
 さて、後始末にかかりますか。

 最後は必ず自分の手で全てを片付けるのが、俺のやり方だ。
 いつも通り体液を水で流して、今回は用意していた酸で残りを溶かした。
 殺すことよりも簡単な仕事だった。

 デッキブラシと洗剤で床を磨き、壁を磨き、アルコールを散布してから消臭剤を撒いた。

(´<_` )
 …む?

 しかしどうしたものか、壁の一部に細い何かで4文字と5文字の平仮名が二列、彫られている。

 4文字はいまの俺にとっては気持ちが悪く、愚かで哀れな響きだった。

 だが、5文字の方は…俺が本当はずっと聞きたかった響きだった。







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