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――ぐちゅり、ぐちゅり、
臓器を直接蹂躙する音が
暗い部屋に木霊する
――ぐちゅり、ずちゅり、
:(; _ゝ ):
っぅあ……っぐ! ……う、ぁあ……
音に合わせて
弱々しく跳ねる男の裸体
体内を
片割れによって侵されて
:(; _ゝ ):
ひギッ……! ………ぃ、ぁ……
――ぬちゅり、ずちゅり、
:(; _ゝ ):
いたいよ……おとじゃ……ぁ………
――ねちり、ずちゅり、
:(; _ゝ ):
おねがい……やめて……
懸命に伸ばされた震える腕が
相手の肩を必死に掴んで
ささやかな抵抗
しかし最早力の入らないその腕は
相手の興奮を煽るだけで
( <_ )
なあ……兄者……………
―――ずちり、ずちゅり、
狂った男の熱い吐息が
喘ぐ男の体を撫でる
( <_ )
…生まれる前は俺達が
( <_ )
ひとつに繋がってたってこと……
( <_ )
お前は知ってるよな
――ぐぷり、ぬぷり、
(; _ゝ )
おとじゃ……おねがい………やめて………
――くちゅり、ずちり、
:(; _ゝ ):
っッ……! しんじゃッ! ……う…………
組み敷かれた男の悲痛な叫びは
だがしかし彼の耳に届く事はなく
――ずちゅり、ずちゅり、
( <_ )
俺達は……
( <_ )
俺と兄者はまたこうして、
――ずちり、みちり、
( <_ )
ひとつになれるんだ………
――ぐぷぷ、ずちゅずちゅずちゅ、
(; _ゝ ) そ
ッぅっうっうウぁっ……!!
男の体が一度
弓なりにのけぞって跳ねた
( <_ )
兄者……愛してる…………
曝されたその濡れそぼった首に
そっと牙を立て喉仏を舐める
――ぶちゅり、ねちゅり、
:(; _ゝ ):
おとじゃっ……やめて………もう……やめて……………!
――ぐちゃり、ねとり、
( <_ )
愛してる……愛してるよ兄者………………
――ずちゅっ、ずちゅっ、
( <_ )
また……ひとつになろう………
( ;_ゝ;)
っあ……! やだ……! おとじゃッ!! あ………!!
――ぶちゅぶちゅぶち、どぷり、
( _ゝ )
あ……あああああああ!!!!!!!
( <_ )
ああ……兄者………
( <_ )
これでまた俺達はひとつに、
なれたね…………………
ある一軒家の地下室
真っ暗で狭いその密室にて
なんとも奇怪で不可解な死体が
2人分
発見された
2人とも胸は裂け
2人とも血に濡れ
2人とも全裸体で
2人の血管は滅茶苦茶に飛び出し
たった1つの心臓で
繋がっていたという
おわり
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[mokuji]
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