そんなある日の事。

 また弟がドリンクを持って来た。
 兄者がそれを飲み干すと、弟はすこし考えてから話を始めた。

(´<_` )
 ………兄者、お前の背中には翼があるって言うんだろう?

( ´_ゝ`)
 勿論だとも。俺は飛べるんだ

(´<_` )
 ああ、その話なんだ。

( ´_ゝ`) ?

(´<_` )
 人間には昔、1人に1対ずつ翼があったんだ。大きな、空を飛べる翼が。

( ´_ゝ`)………

(´<_` )
 だが、最初から飛べる訳ではないんだ。みんな、鳥みたいに辛い練習をしてやっと飛べるようになるんだ。練習するツバメの小鳥を見たことがあるだろ?

( ´_ゝ`)
 ああ。大変そうだよなあ

(´<_` )
 だから、ある日1人の人間が、もう練習は嫌だって、面倒くさいと言ったんだ。それを見た周りの人間も、次第に練習をしなくなった。そうして次第に翼が使われなくなっていった。

( ´_ゝ`)
 ……それで?

(´<_` )
 使われなくなった翼は、やがて退化して無くなってしまった。その名残が、肩甲骨なんだと。

( ´_ゝ`)
 ……へえ………なるほど。じゃあ俺には、退化したはずの羽が………

(´<_` )
 だろうな。

( ´_ゝ`)………

 話を聞くと、兄者は少し考え込んだ。



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