5
ー小崖の広場・タウンズエンドー
私は次の街へ旅立つ前に、もう一度あの男と会って話がしたかった。
(メ///_ゝ`)
案の定、男はもの憂げな表情でいつもの場所にひとり佇んでいた。
私に気付いて振り返った彼の胸元は、先日魔族に傷つけられた痕が生々しく覗いていた。
私は痛くないのか尋ねた。彼ははっきりと
(メ///_ゝ`)
痛くありません
と答えた。彼はもう人間の言葉を話していた。
私はもう一度尋ねた。何故君は被害者なのかと。
彼は強く吐息を漏らしながら、答えた。
(メ///_ゝ`)
僕は被害者ではないです。本当の被害者は………
青い鱗のネックレスが、ぎらりと輝いた。
おわり
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[mokuji]
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