※鰐さんが変態です。

「遂にこの時が来た」
「放課後に職権濫用して生徒呼びつけといて、藪から棒になんですか先生」
「おいおいお前は何も分かっちゃいねェなァ。誰もいねェ社会科準備室。うるせェガキどもがほとんど帰った夕暮れ時の学校。そんな時間に人知れず逢引きする教師と生徒とくれば、あとはもう、分かるよな?」
「分かんないですねー。分かりたくもないですねー」
「だが安心しろ。おれもいきなりお前をどうこうするつもりはねェ。何せおれ達のハジメテだからな。こうして学校で制服姿のお前を犯す、ってのはそそるしゾクゾクするしいつかはやるつもりだが、やはりハジメテは絶対お前に無理をさせるから、おれの部屋かお前の部屋で犯そうと思っているんだが、女ってのはホテルで犯されるのもいいもんなのか?」
「帰ってもいいですか?」
「まァ待て。取り敢えずこの話は置いておこう。ところで今日呼んだのは他でもない。家庭訪問の日取りについてだ」
「それならもうプリントで提出しましたけど。候補三日くらい」
「あァ。で、この三日の内、父親がいる日はいつだ」
「はい? 家庭訪問に父はあまり必要ないのでは……」
「馬鹿が。そこら辺の教師が家庭訪問するんじゃねェぞ。この『おれ』が『お前の』家庭に初めて訪問するんだ。当然この機会に『娘さんをください』をする必要があるだろう」
「…………あのですね、ずっとスルーしたり躱したりしてたんですけど。一つ、いいですか?」
「なんだ?」
「犯すだの娘さんをくださいだの好き勝手言ってくれてますけど、そもそもわたし達付き合ってもいないんですが」
「クハハ」
「なにわろてんねん」


×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -