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ハァッ、ハァッ、き、君たちは、燈矢くんに、冷奈ちゃんって言うんだね……!……いや……いやッ!!燈矢様ッ!!冷奈様ッ!!ボクは今!猛烈に!感動しているんだよッ!!君たちは可能性の塊だッ!!ボクの身体が一瞬マッチのように燃え盛ったあの時!冷たい氷に全身を閉じ込められ窒息しそうになったあの時!!そこからまた熱ぅぅい炎で容赦なく髪すら炙られたあの時!!!ボクはッ!!確かにッ!!エクスタシーの境地にッ!!!至ったッ!!!!ボクはねェボクはッ!今まで露出でしか性的快楽を感じることが!できなかったんだっ!!至高の時間を邪魔されないように通行人の意識を刈り取る手間を押してでも!!幼い純粋無垢な子ども達相手にッ!!ボクの全てを魅せることでしかッ!!!ボクはッ!!!快楽をッ!!!見い出せなかったッ!!!なのになのに君たちのその『個性』は!!その快楽を!!軽ぅぅぅく超越した!!!勃〇したッ!!!イ〇た!!!絶〇したッ!!!下半身凍ってるから実質冷奈様に射〇管理されているところなんだけどッ!!!それでもボクは!!!君たちによって!!!オーガニズムにッ!!!達したッ!!!!そうボクはあの時君たちに!!!恋をしたッ!!!大好きなんだ!!!その『個性』と加虐性をッ!!!愛してしまったんだッ!!!!ヒーローになるって?!!!なりなさいッ!!!ボクは今日から本物の敵になろう!!ちんけなただの露出狂ではなく!!!君たちにしか倒せない強い強い敵になろうッ!!!そうしたら君たちはボクを倒せる唯一のヒーローになれるし、ボクは君たちに燃やされ凍らされ倒されることによって最ッッッ高のエクスタシーを感じられるッ!!!ウィンウィンなんだよエンデヴァーッ!!!需要と供給がここに!!!成り立ったッ!!!だから親が子供の夢を否定するんじゃあないッ!!!二人とも!!!お父さんが言わないンなら今!!ボクが!!!断言してあげようッ!!!君たちはヒーローになれ「田沼ァッ!!!さっさとその変態を連行しろォッ!!!」



「…、………ほ、ほらみろ……あんなイカレ野郎、絶対死んどいた方が、良かっただろ…………?」
「…………否定、できないのが…口惜しいわ」
「……???」



───こうして。どうしようもない事件の方は、関係者全員になんとも言えない悪寒を残し、幕を閉じた。





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