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私にできること
 朝露が残る葉が、風に揺れる。
 鳥が喚き散らし、東の空へ翔けて行く。
 先が見えない道。
 答えが見つけられず、いたずらに自分を痛みつける。
 情けないのも、頑固なのも、軽率なのも、全部全部自分。
 雨粒落とす空、見上げ、恋歌に涙零す。
 明日が来ること、信じられなくなった日。
 意味もなく、希望を抱いた日。
 頑張れの言葉が、重くのしかかった日。
 心無い言葉に、泣き崩れた日。
 もう一歩も動けないと思った日。
 薄明かりの中、うずくまっているあなたへ、そんな私だから分かってあげられる気がするから、そっと手を差し伸べよう。
 飽きるほど、あなたの話を聞こう。
 喉がかれるまで歌おう。
 そして、気が済むまで一緒に涙して、笑える日を待とう。
 愛すべきあなたのために。
 


2020/06/22 (12:23)

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