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戦神さんと日帝さんの朝

戦神さんシリーズ。
前の設定がいいよって方のみお読みください。


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微かに空いたカーテンの隙間から差す朝日でヒツキは目を覚ました。
いつもは起きれるのに今朝に限って起きれない。
きっと昨夜、遅くまで大英帝国ことジャック・カークランドと一緒に飲んでいたからだろう。


「(完全な二日酔い、かな)」


二日酔いになることなどなかったのに、年をとったのか
それとも単に飲みすぎたかのどちらかだろうと結論付けた。

寝ていたいが今日も仕事があるため、寝てもいられない。
着替えようと起き上がろうとした時、違和感を感じた。
すぐ隣に、一人で寝ていたはずなのに、
腰に腕が回されていた。


「………」


嫌な予感がするまま、横に目を向けた。


「おはようございます。ヒツキ。」


「………」


ヒツキの腰に腕を回し、不敵な笑みを浮かべているのは大日本帝国こと本田桐。
白いカッターシャツが申し分ないほどにはだけていて、
それプラス不適な笑みでなんというか色気というかフェロモンというか。


「私の顔になにかついてますか?それとも、見惚れてましたか?」


黙っていればいいのにこんな事をいうものだから
何も言いたくなくなる。
が、聞きたいことが一つあった。


「……桐。なんで貴方がいるの。」


「夜這いに来たんですが、ぐっすり寝てましたから。
襲うの止めて寝顔を観察してました。」


「出てけ。」


馬鹿らしいとベッドをおりようとしたが、腕を掴まれ逆戻りするはめになった。
逃げようとするが、がっしりと抱き締められて出来なかった。


「っ、桐。離してっ」


「嫌です。」


「いい加減にして!私は暇じゃないの!」


そう言って腕を外そうとするが逆に強くなっていく。
桐は桐でククッと笑っていた。
しばらく笑うと耳に口を寄せて、


「今夜夕食に付き合ってくれるなら離しますよ。」


そう囁いて、耳たぶを噛んだ。
こんな様子を他人が見たなら恋人の朝の戯れと取るだろうが、
この二人は恋人ではない。


「今夜はジャックと飲む約束が「なら大英を消してきましょう。」しなくていい。わかったから。」


今現在は桐がヒツキにアタック中と言える。






戦神さんと日帝さんの朝
(桐、手を服の中にいれるな。)
(え?何か言いましたか?)



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2013/12/05 21:19

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