* たまにはいいでしょ? 「なんだ? ヒメコ」 微かに声が震えている。 「反応薄っ。ホンマに僧やな」 相変わらずというか何というか。 「だから何だよいきなり」 身体寄せてきて。 別に何もない。 そう呟くと、意味わかんねぇ、と吐きながら彼は頬杖をついた。 「何か無いとアンタにくっついたらアカンのかい」 きょとんと目を丸くする彼の顔に口元が緩んだ。 理由とか言い訳とか、そんなもの必要ない。 ただシンプルに、甘えたいと思っただけ。 「別にいいんだけどさ。……漫画読みづらい」 「そんだけか。なら我慢しろ」 「自分勝手な」 ヒメっつーより女王様だぞ。 機嫌を損ねたようで、彼は頬を膨らませた。 「鬼よりずっとマシや」 何かずれてるような気はしたが、まぁ良いだろう。 あと二分、いや三分。 もう少しだけ、このままで。 ミル・クレープの甘味 そのままだと甘すぎる ミルフィーユを書いてから何となくタイトルだけ思いついたもの。 ソファに並んでるのをイメージしたんですけど、…甘すぎたかな? 残念クオリティ。 12.10.30 〇 |