帰宅するのが遅くなってしまった。
 何故連絡を入れなかったのか、と叱られるのか。
 それとも閉め出しを食らって一晩外で過ごさなければならないのか。
 恐る恐る鍵を回しドアノブに手をかけると、内鍵はかかっていなかった。
 まずは第一関門クリアだ。
「ただいま」
 しかし、彼女からの返事は返ってこない。
 これは説教コースか。
 などと思いながらリビングのドアを開けると、ソファで身体を傾けながら寝息をたてている彼女がいた。
 横に並んで座っても起きる様子はない。
 その艶やかな髪に触れてみると、肩が少し跳ねた。
「……」
 さて、どうしようか。
 これはわざと無視するべきなのか、それとも──
「時間も遅いし、夕飯でも食べよっかなぁ〜〜」
 相変わらず起きる様子はない。
 これは後者を選ぶべきだ。
 彼女の身体を抱き寄せて、耳を甘く噛んだ。
 口をぎゅっと結んでいるのが分かる。
 笑いを堪えながら唇を重ねようとした時、彼女の右手が隙間に入った。
「やっと起きたか」
「遅い」
「お前相変わらず演技ヘタだなぁ」
「連絡くらいちゃんと入れろや」
 話が全く噛み合っていない。
「で、何?」
「は?」
「続けていいの?」
「この距離でそれはないやろ」
 彼女の手首を掴む。
「じゃあ」
 そっと唇を重ねた。

れジュリエット
あなたの好きなようにして





タイトルはリズムで決めました。
こりゃもう甘党としてチョコレートケーキにミルクココアで行くしかないな!と(例え下手)張り切っていたものの……なんだか支離滅裂な文章に。
すみません。
ボス→ヒメかボス←ヒメか相当悩みました。
結局前者になりましたが。
どっちも美味しいですよね(変態)!
もう片方はそのうちShortに出せたらなぁと思います。
管理人得なリクエストありがとうございました!

12.10.7






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