「終わっちまったな」
 現像されたばかりの写真が挟まれた表彰楯を三人で眺める。
 スポットライトの熱と冷めぬ興奮で、未だに顔が火照っていた。
『そうだな』
「楽しかったな」
 一つだけ。
 彼女の背中を推すことは出来たのだろうか。
 それだけが引っ掛かっていた。
「お」
 ポケットに入れていた携帯電話から着信音が流れる。
 一件メールが届いていた。

 ──ありがとう。

 たった一言であったが、それで十分だった。


君らしくいれば大丈夫





なんとか間に合った……。
アニメで一番凄かったのってやっぱりこの話かなぁ、と。
私も大好きです。

12.9.27






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