「──ボッスン」
「ん」
「アンタと、」
 一つになってしまいたい。
 首に回していた腕にさらに力がかかる。
「はぁ? 意味わかんね」
 と一蹴されてしまった。
「思ったこと無いんか」
「ねーよ。そんなこと」
「あたしはある」
 手繋いでる時とか、キスした時とか。
 深く触れたくなる。
「もっと、もっと、て」
 唇が重なる。
「ヒメコは昔っから時々意味わかんねーこと言うよな」
「ちょ、あだ名やめろて」
「おめーが先に言った」
 少し拗ねているようだった。
「〜〜っ」
 さっきから反論ばかりで気に食わない。
「別に普通や普通」
「なぁ先にルール破ったのどっちだよ」
 絶対こっちからしてやんない。
「そんなに言うならアンタはどう思っとんの」
「無視か。……俺はなぁ」
 元々人は半分だって思ってる。
「はぁ!? 半分、て意味わからん」
「小学生向けのナゾナゾも解けない人には少々難しいかもしれないな」
「お前それどういう意味や」
 決めた。
 もう今日は何もしてやんない。
「0.5と0.5。合わせて1になるってこと。意味わかる?」
「めちゃくちゃつまらん」
 目を合わせないよう天井の木目を眺めていた。
「つまりな」
 腰に腕を回された。
「他人と他人だからこそ、一緒になった時最高に気持ちいいんじゃねぇの」
 身体が引き寄せられ、首筋に唇を落とされる。
「……だからさ」
「今日は何もしない」
「もうすぐ明日になる」
 時計を見ると確かにあと数分だった。
「……じゃあどうぞ?」
 佑助、と小さく呟いた。


1人と1人で、初めて1となる





長い。
つまらん上に長い。
なんかもう色々とすみません。

12.9.16






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