「ボッスン」
「ん」
「ボッスンよ」
「あー」
「なぁボッスンて」
「んー」
 何度呼びかけても反応の薄い彼を見つめる。
 いつものように横になり、ただ空を眺めていた。
 ──何もおもんない。
 目の前に置かれたお茶菓子に手をのばす。
「お、これおいし」
 昔は、

 「おにづかー」
 「……」
 「ねぇ、鬼塚さん」
 「……」
 「鬼塚ちゃん?」
 「うっさいハゲ」
 「ハゲ? 俺ハゲ!?」

 ……って感じだったのに。
 なんか、
「ふぁ〜〜」
 ──悔しいな。


守ってばかりじゃ先には進めない





拍手用として初めて書いた小説。
時系列とかわかりにくくてすみません。
タイトルもつけるのにかなり悩みました。

12.10.22






人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -