そういえば

はぁーい、真白です。どうにか仲違いしてた人たちとも関係復帰ができまして、(友千香には一発殴られましたけどもちろんグーパン)今はほのぼのと、頬を氷で冷やしながら昼食をとっている次第であります。ちょっとほっぺた痛い。

「そういえばさー、もうすぐクリパあるらしいね」

「クリパ?」

んー?と首をかしげた私と七海に、話題を提供した友千香は、やれやれというようにため息をついた。この世間知らずが、と怒られて肩をすくめる。

「まぁ、知らないのもしょうがないわね。なんとっ、12月にクリスマスのパーティがあるのよっ!!」

妙に力を込めてハッスルしてるが、そんなパーティに何があるというのか。とくに興味はなかったので、適当に流そうとしたが、七海が異様に食いついた。

「パーティですか!?なんだか、楽しそうですねっ」

「楽しいなんてもんじゃないわ!あれは最高よっ、って知り合いが」

「はわわ……今から楽しみですぅ」

現在、11月中頃。ちょっと早くないか?と思うが、そういうイベントは見てて面白いものだから問題ない。どうせ、クラスで集まってわーきゃーやるやつだろう。プレゼント交換とかもありそうだな。いや、さすがに子ども過ぎますかのう。

「そういえば」

そうやってぽわぽわと果てしない想像を膨らませていたところに、友千香の声が割り込んできた。

「当日はドレスだから、体型は気にしといたほうがいいわよ〜」

「ドレス?」

「なんだそりゃ!?」

たかがクリスマス会にドレスが必要なもんだろうか。いや、ここは早乙女学園だアイドルコースの着こなしテストも兼ねているのかもしれない。

…想像が膨らみすぎた。

「友千香や春歌みたいに胸ないし大丈夫任せろ私は貧乳担当だ」

「なにを?なんでそんなに悲観的なの」

「さぁ。邪魔な胸がない分私は生活をエンジョイしてますいえーい」

ブイサインをむけ、残りの弁当をかきこんでしまうとそそくさと弁当をたたんだ。先に食べ終わっていた二人はそれを合図に立ち上がり、各自カバンに弁当をしまった。そこでクリパの話は中止になったが、詳細は翌日のHRで話されたのだった。


(え!?ガチでパーティなの!?え、クラス単位とかお遊戯会的ノリじゃなくて!?)
(だから言ったじゃない。そんなもんだよーって)
(楽しみですねー)


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短い?気にしない。
これからこのくらいのサイズに収めていきたいなー。
13.03.28






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