「ねぇ、ねぇ……ねぇ」
「どうしたのだ、なまえ」
「まさくん、まさくんは私から離れないわよね。絶対に、絶対に、絶対に、貴方は私から離れない。ねぇ、離れないでしょ、絶対に離れないでしょ!?」
「お、おい……なまえ?なまえ、どうしたんだ」
「やだよ!!私、これ以上誰かいなくなるのが嫌なのよ!!私から離れないでっ!離れないでよぉおおおおお!!!」
「……大丈夫だ。俺はここにいる。離れないさ」
俺は涙をこぼし髪を振り乱して叫ぶなまえを強く抱きしめた。それでもジタバタと暴れるなまえを押さえつけると布団に倒す。急に何も言わなくなって涙だけをはらはらとこぼすなまえ。ああ、いつから彼女はこうなってしまったのだろうか。
ああそうか。
俺はニヤリと顔を歪めた。いや、歪めてるなんて意識はない。これは微笑んでいるんだ。そうだ、微笑んでいるんだ。
「なぁ、なまえ」
「なに…まさくん」
「今日はどこへ行こうか」
「……ううん。今日はどこにも行きたくない。今日も、どこにも行きたくない」
「そうか……。そう、か。ふふ、ははは」
違うよ、狂ってるのではない。ただ彼女を愛してるだけなんだ。それが人よりね、ちょっとだけ、ちょっとだけ愛が重いだけなんだ。だから、ね?
叶うのならなまえを家から出したくない。家に閉じ込めて抱きしめて、ずっと愛を囁いていたい。愛してるんだ、大好きなんだ。俺も、お前に負けないくらいおまえが好きなんだ。俺も、お前を離したりしない。だから、だからな?
「お前も、俺から離れないよな」
愛してるからな、なまえ。
くすりと笑ってなまえへと口付けを落とした。
大人しく受け入れるなまえは、俺を狂ってると言って罵ったあの時の面影はなかった。
――――
えと、何したかったのw
ちょい狂ったあれを書きたかった。
12.09.26
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