無題

2011/08/30 15:16


灼月=灼
ミレア=ミ

灼「もおおお、や〜〜だ〜〜!!

ミ「いきなりどうしたの? 六花」

灼「ここでは焔でヨロ」

ミ「そうだった気もする」

灼「相変わらずだね。ミレア」

ミ「いつものこと」

灼「ですね」

ミ「で、どうしたの」

灼「悩みが増えて卒制が手に付かない〜!!」

ミ「そつ…?」

灼「卒業制作」

ミ「宿題ってこと?」

灼「Yes」

ミ「増えた悩みって何?」

灼「…恋愛っぽいもの?」

ミ「不確定すぎるんだけど」

灼「だって、わかんないんだもん〜(;□;)」

ミ「分かったから泣かないで、ね?」

灼「うっう……」

ミ「でも、私を呼んでも意味は無いと思うんだけど」

灼「いや、これはミレアにしか分からない」

ミ「私?」

灼「そう! 私!!」

ミ「ふざけてないで話してごらん」

灼「うん、ミレアって恋愛感情って持ってる?」

ミ「いや、男も女も『人』として見るから、性別には興味ない」

灼「うん。私も、そう考えてるんだよね」

ミ「いいじゃないか、それで」

灼「うん、自分的には問題ないんだけど…」

ミ「歯切れが悪い」

灼「う…」

ミ「どうした?」

灼「周りに物好きが多すぎるのー(;□;)」

ミ「物好き?」

灼「私を恋愛対象にする理由が分からないのー(;△;)」

ミ「り…焔は何の意識もしていないってこと?」

灼「気の合う友達(;△;)」

ミ「わかった。まず落ち着こう、ね?」

灼「……うん」

ミ「まあ、男友達が気がついたら違う目で自分を見ていたと、そういうことなんだね」

灼「例外もいるけど」

ミ「この際だから、例外は置いておいて」

灼「うん」

ミ「焔は、この先も良い友達でいたいんだね?」

灼「うん」

ミ「でも、相手は女としての自分を知りたがってるってこと?」

灼「……そうなる、かな」

ミ「大丈夫?」

灼「何が?」

ミ「なんか、コロッっと騙されそう」

灼「警戒心は強いほうだよ?」

ミ「友達に関しては薄いんじゃないの?」

灼「……う」

ミ「変に素直なところあるし」

灼「うう;;」

ミ「それに、スッパリ断れないんじゃない? 人の好意を蔑ろに出来ない、みたいな」

灼「ううう…;;」

ミ「ニコニコ笑ってれば過ぎていくって思ってる?」

灼「思ってる……かも」

ミ「で、相手が本気なのかも分からないから一人でアクセクしてるんだ?」

灼「……うん」

ミ「う〜ん」

灼「私、勘違いさせるようなこと言ってるのかな;;」

ミ「なんていうか」

灼「?」

ミ「仲間とか友達の距離って、思ったよりも近く感じるもんだし。それで相手が意識し始めちゃったってパターンもあると思うな」

灼「友達が好きな人になってるってヤツ?」

ミ「無いわけじゃない、と思う」

灼「ゲームの……」

ミ「話じゃないよ」

灼「ですよね;;」

ミ「懐いてくれるのが、嬉しくてっていうのもあるだろうし」

灼「……よく分かんない」

ミ「見ないようにしてたんじゃないの?」

灼「……」

ミ「知らないフリしてたんじゃないの?」

灼「…………」

ミ「ねえ、焔?」

灼「なに…?」

ミ「いま、焔が凄く悩んでるのは分かった。でもね」

灼「うん」

ミ「他でもない『焔』に興味を持ったってことは、その人たちを惹きつける『何か』を焔が持ってるってことなんだよ」

灼「そんなの……」

ミ「分かんない?」

灼「……うん」

ミ「そうやって、分からないって避けていくのも道だよ」

灼「うん」

ミ「でも、それでいいの?」

灼「相手にも、よくないと思う」

ミ「分かってるなら良いけど」

灼「でも、困らせたくないんだ」

ミ「相手を?」

灼「うん。私が狼狽してたら相手が責任感じちゃうんじゃないかって…」

ミ「逆に嬉しいかもしれないよ?」

灼「茶化すな!」

ミ「茶化してない」

灼「?」

ミ「狼狽している理由は自分にある。ってことは焔の頭の中は自分でいっぱい、何て考える人もいるんじゃない」

灼「なんてヤツ」

ミ「まあ、人生色々だから」

灼「…うん」

ミ「もしかしたら、普通に戻ってるかもしれないよ?」

灼「うん」

ミ「また何かあったら、おいで」

灼「ありがとう」


【終了】

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