三 


ノボリは自分の携帯を持ちアンディの電話番号を打つ
コール二回目で《もしもし》 と低めの声が聞こえた
「アンディ様ですか?」
それほど大きな間もなく《Si》と返事をした
「今日よろしければ私とクダリで霊をカメラに納めに行きませんか?」
アンディは声のトーンを落とし
《残念ですガ今日は空いていまセン…またインゴとエメットですカ?》
ノボリは苦笑いを浮かべ「はい、そうです」と答えた
そう、ノボリとクダリは毎年の様にインゴとエメットに霊を撮ってこいと言われるのだ
断るときもあれば行くときもある
いつもなにも撮れず無駄足になるのがオチだ
行く内の何度かはアンディもついていくことがあるが特に何も起こらない
エメットが急にノボリのケータイを半ば奪い取るようにとる
「もしもしアンディ?ユウコかりてっちゃダメ?」
《だめでス》
あまりにも早い返事にエメットは「なんデ!?」と大きな声を出す
《大きな声で叫ばないデくださいマセ、ユウコは霊を呼び寄せやすいのデス、もし変なのに憑かれてしまったラどうするのデス?》
「いージャんどうせ何も見つからないって!」
それから沈黙が訪れた
怒らせてしまったかと焦る四人
約二分後声が聞こえた
《シャマルをつけるならいいデショウ》


条件付きでの了承



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