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「え、コジョフーって何匹もいるの?」
【人みたいなものよ、固有名詞がミナ、生物名は人間
 同じことよ】

只今絶賛勉強中
わけわかめであるのだよ
コジョフーはかくとうタイプらしい
格闘家なの?
「えー、じゃあ君は自分からしたら人間と呼ばれてるの?うわぁいやだそれ。固有名詞つけようぜ」
【あら、どんな名前にしてくれるのかしら?】
えーと、どうしようか
自分ネーミングセンス皆無なんだよねどうしよう
えーっとねぇ
「じゃあ、麗花…で」
【レイカ、可愛い名前ね、私には勿体ないくらいよ】
「いやぁ、花の匂いするし、可愛いし 漢字は綺麗の麗だけどね」
進化系見たら綺麗だったからな
「すまんな、変な名前で」
申し訳なさそうにそう言うとコジョh…麗花は【何故謝るの?】と言った
【私は生まれて一度も名前をもらったことがないの、とても嬉しいわ】
「おう…」
【ありがとうミナ】
そう言って微笑む麗花
あまりお礼なんて言われたことがないから気恥ずかしい
「べ、勉強の続き!しよう!」
今更なんだけど勉強はバッグに入ってた新人トレーナーマニュアル本〜冒険の心得/ポケモンの心得〜っていう本
いろいろ書いてあるよ
タイプ相性特性技効果ポケモン一覧etc
「麗花の特性は?」
【私はせいしんりょくよ、ひるまないの】
「かっこいいなー」
まぁよくわからないんだけども(((
というかここは何処なんだろう
森の中っぽいけど、やぐるまの森ってとこかな?
現在地点がわからないおう
これじゃあ初めの一歩すら踏み出せない
というかまず人に会いたい人に
心細いぞ 麗花いるけども
「地図はないのか地図は」
本をペラペラ捲ってもそれらしきものは見当たらない
新人トレーナー向けじゃなくね あれ?普通地形って知ってるものでしたっけ?
ないない、何敬語になってる自分、冷静になれ
「心折設計…」
【どうしたの?】
「いや、現在地点がわからなくて」
バッグに入ってないかなって思ってあさったらあった
地図はあった でも現在地点は相変わらずわからない
このまま飢え死にするのか自分は それは悲しいぞ
【ポケモンに聞けばいいんじゃないかしら?】
「それもそうか、よし探そうか」
で、何処にいる
ポケモンはどこぞや



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あれから20分

「おい、いねぇぞポケモン」
【あらあら…】
何処へ行こうと木しか見えない
「おいゴルァポケモン共とっとと出てこんかいオルァ」
イライラしながらそう叫ぶと左の草むらからガサガサと音が聞こえた
「ポケモンか!」
自分は草をかき分けながら音がする場所へいった
【いたわよ】
麗花がポケモンを見つけたらしい
麗花についていくと一匹のポケモンが横たわっていた
「このポケモンは…えっと、クルマユリ?」
【惜しいわミナ、クルマユよ】
リが多かったのか…大変だな
【っ…だ、れだ】
おぉう、自分のギャグにも突っ込めない程疲れてるのか
というかこいつ血だらけというかなんというかあれじゃないか?瀕死なんじゃないか?
「傷薬とか持ってないおっおっおっ」
【ネト充みたいな話し方ね】
「ネト充だったし、いいじゃん?」
そうじゃないそうじゃない
早くしないとコイツ倒れるんじゃないのか?それはまずい
折角道聞けそうとか思ったのに
「よし、待ってろお前!えーっと、マロマユ!」
【クルマユね、】
「それだ!今すぐ傷薬とやらを買ってくる!だから死ぬなよ!いいか絶対だぞ!?」
振りじゃないよ?
「よし、行こう麗花!」
【わかったわ、】


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話し方がやっぱり定まらない
どうしよう
とりあえずネト充という設定をつけた

終わり


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