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「マイホームをさがしにゆこう」
【どうやって探すのかしら?】
【まいほーむ!】

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「ライモンシティで空いてる部屋があるマンションあった、でもめっちゃ高そう。どうしよう」
取りあえず聞きに行くんだけどさ
すっごく高いんだよね、建物
部屋沢山あるし見た目も中も綺麗だし家具は揃ってるし…
家賃は80万とかじゃないか?※違います
入るのすら緊張する…

失礼しますとか言わない様にしないと!
「あら、貴方ミナさんかしら?」
背後から声がした
勿論驚いて振り返るとそこには掃除のおばちゃんみたいな人がいた
「えっと…はい、ミナです」
「あらぁ良かったわー、間違ってたらどうしようかと思った、ここで話すのもなんだし一緒にお茶飲みながらお話しましょう」
女子力ェ…

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「で、何が聞きたいのかしら?」
「えっと…まず家賃を…」
そう、そこが一番大事
important!
「家賃は7万くらいかしらねぇ…」
以外と安いのか?
高層ビルみたいなとこだし
「い、いわくつきだったりします?」
「しないわよ〜、家具も揃ってるし見晴らしもいいから若い子にはピッタリじゃないかしら〜」
お、おぉ!
何それ優良物件じゃない!
優良物件って言うのか知らないけど((
「ポケモンは…?」
「勿論ポケモンも出していいわよ、ただ室内のバトルはやめてほしいわね」
室内バトルするやついるのかよ…
もうここにしようかな
「部屋空いてます?」
「まだ沢山空いてるわよ〜どこがいいかしら?」
ふふぉ、17階もある…!
「じゃあえっと、9階の602号室で」
「わかったわ、じゃあこれにサインしてくれるかしら?」
…文字は普通の日本語なんだ
よくわからんね
「かきました」
「ありがと〜、じゃあこれ602号室の鍵よ、よろしくねミナちゃん」
「はい!」
めっちゃいい人だったなー

これで住居は安定…と

次はバイトだな
「あの、」
「何かしら?」
「近くにバイト出来る場所ってありませんかね」
「それだったらノボリちゃんとクダリちゃんのところで働かせてもらったらどうかしら?」
…聞き覚えのある名前だ
あの奇抜と言うには失礼だが奇妙な服を着た双子のことだろう
あの二人は確か車掌だったハズ
だったらバイトって駅員さんか?
出来る自信がない…
とりあえずよくわかんないから今はコンビニのバイトでもしてよう
「ありがとうございます」
「いえいえ、頑張ってちょうだいね」
いい人だなぁと思いました
あれ?作文?
こういう落ち多いよね()

とりあえずマンション?の目の前にあるコンビニがさっき求人広告出してたし行こうかな

---いろいろ省く---

「では明日の9時からお願いします」
「はい」

みんなみんな聞いて聞いて!なんと私、ミナは見事バイトの面接に受かりました!
これで仕事は確保ですね!やったね!
朝9時から夜4時だってよ、時給800円
月水金土の四日
品出しとかなら中学生の頃職場体験学習でやったし
大丈夫だろ
フラグじゃねえよ?
【顔気持ち悪いわよ】
「今は何を言われても気にならない」
【ミナ!だっこ!】
「はいはい」
進化前はみんな抱っこ出来るサイズなんだよな
例外もいるけど
クリム…?クリムゾンだったかな、アレとか
「じゃあ家帰るかー」
帰れる家があるっていいよね
というか家確認する前にバイト探しにいくとか馬鹿だな私
「あー…何階だっけ?」
【九階の602号室よ】
【ろくぜろにー】
「よし、九階…見晴らしいいんだろうなぁ」
しかもマンションの正面にあるから帰るの楽だし
いい物件だなー
マンションの入口に入りエレベーターに乗り込む
こんなにボタンがついたエレベーターなんて初めて見た気がする
「九階九階、と」
あー、楽しい

「あ、あった」
602号室ハケーン
早速突入するのぜ

ドアを開けると綺麗な廊下が目の前に広がった
フローリングの床には天井の灯りが写ってキラキラと光っていた
リビングも私一人にはもったいないくらいの広さ
海老茶色のソファーに錆浅葱色のカーペット
全体的に配色は薄い寒色にバランスをとった濃いめの暖色
「きれいだなぁ…」
そう呟くと麗花はソファーに座って
【ちゃんと掃除しなさいよ?】
と言った
「はいはい」
【はいは一回よ】
オカンか己は
「あー、今日は疲れたなー」
【対して何もしてないでしょ】
「でも疲れたんだよー」
ぐるるるる
ふと腹の虫が鳴いた
だけど自分のではない
麗花も首をかしげている
「…優希?」
【…ごめんなさい】
お腹すいたのね、お前本当に可愛いな
「なんか食いにいくか」
【賛成よ】
【ごはんー!】

飯だ飯



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