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「今の季節って何?」
【もうすぐ冬になるけどまだ秋よ】
ふーん 10月後半とか11月後半とかそこらかな
あれ?確か9、10、11が秋だよな?だよね?
うん、どうりで寒いハズだ
みんな今の自分の格好知ってるか?
パーカー+タンクトップ+ダメージジーンズ
寒いです非常に
どれくらい寒いかって言うとだな…表現しにくい寒さです(
あとさっき聞いたんだけど麗華とかポケモンとかと話せる人ってあまりいないらしいよ
人前ではポケモンと話さないようにしようかの
「そういえばさ、麗花だけだとこの先ヤバくないか」
【まぁそうね…】
さっきみたいに二体連続で出されるかもわからんし
もしかしたら六体連続だったりするかもしれない
オマケにエスパータイプとか飛行タイプが出てきたら非常に不味い
「でもモンスターボールとやらは持ってないんだよねぇ」
【ライモンシティに言ったらポケモンセンターに行きましょう、ポケモンセンターにならフレンドリーショップも中にあるからそこで買ったらいいわ】
「そうだね、んじゃそれで」
ついでに家も欲しいです
借りるくらいならいけるよね?
ジム?知らんな
とりあえず安定した住居と仕事が欲しい
でもできればニートがいい
「生きるのは辛いな…ん?」
なんか茶色いのがモゴモゴ動いてる
え、オバケ?霊感とかあったっけ?
すごく…怖いです
「まぁ捲るけどね」
【怖いんじゃなかったの?】
怖いなんて言ってたら世の中生きていけないんだぜ?
知ってるか?自分の母さんの恐ろしさを…!
まぁいいや、
動いているものを覆う布を取る
「ん…ポケモン…か?」
【アーケンね、卵から生まれたばかりみたいね】
卵の欠片を拾う
欠片もだがアーケン自体が冷たい
「もしかしてかなりヤバイのか?」
【もしかしなくてもヤバイわよ、早くポケモンセンター行きましょう】
最近死にそうなポケモンにしかあってないきがする
取りあえず走れ 
体力大丈夫かなとか思ったけど案外平気なんだよね

死ぬなよ アーケロン
【ロが多いわよ】

シリアスは何処いった
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「あっ、あの、すみません アーケンが死にそうなんですけど…」
ポケセン(めんどくさいから略す)に入ってってナースっぽいピンクの頭の人に話しかける
ナースっぽい人は【ジョーイさん、よ】ジョーイさんは少し暗い顔をしたあとニッコリ笑って「一緒についてきてもらえますか?」と言った
えっ、なんか怖い
カツアゲされる寸前のようだ。
「ボールに戻してもらえますか?」
ジョーイさんにそう言われる。だけどアーケンは私のではない。道に落ちていたから拾ってきただけ
「ボールは、ないです。道に倒れてて」
「そうですか」
ジョーイさんは無表情のままアーケンを治療室へ運んだ。傍らにいたピンクの、タブンネ、と言っただろうか。タブンネが自分の元へ近寄り少し頭を下げた。意味はわからないけどなんとなく私は苦笑いで返した

取りあえず治療に時間がかかるらしくなんだったらということで麗花も一緒に預けてきた私は治療が終わるまでポケセンをまわることにした。案外広くて楽しい。いつもなら呆れ顔で見つめる麗花も居なくて何か物足りなさと気楽さを抱えて歩を進める。
すると突然センター内の全ての電気が消えた、何事だろうか、ブレイカーがショートしたのか、それはないだろうけど。立ち止まって周りを見回すとやはり客もポケモンも混乱しているらしい、その混乱に水をさすようにアナウンスが流れた。どうやらロケット団がポケモンを盗んだらしい、電気回線を切られてその所為で電気が切れたのだと、回線を切る意味はわかるようでわからないがふと気づいた。
麗花も連れて行かれたのではないか
「ヤバイなソレ」
喉の奥で絡みつく不安と焦りをぐいぐいと押し込み大股で足を大きく降った


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「なーんで考えないで動いちゃうかなー、いっつも」
はい、何度目かもわからん迷子中です
糞が、なんて心で悪態つこうがこの方向音痴は治るはずもない、むしろそのくらいで治るのならいくらでも悪態を吐いてやろう
「もういやだああああなんで線路の上にいるんだああああ!」
なんでー!?
なんでなの!?自分は方向音痴なの!?

ガタンガタン

「この音…!?」
嫌な予感が…
後ろを振り向くと黒い車両が迫っていた
「あぶなあああああ!」
急いで横に避けたからまだよかったけどもあと少しで轢かれるところだったぞ…!
轢かれなかったことに安息の息をつこうとした瞬間また後ろでゴーという音が聞こえた
「また!?」
しかし先ほどの真っ黒な車両とは違いトロッコ…?に乗っていた
「あれ?人がいるわ!」
あ、さっきいた頭がすごい女の子だ
「君どうしてここに!?ここは危ないから避難したほうがいいよ!」
緑の髪の人が話しかけてくる
「あー、えっとポケモン、取り返したいんで」
顔を斜め横に反らせ言う、すると黒髪の少年が
「じゃあ一緒に行こうぜ!」
とほざいげふげふ言った
なんだと
えってかあんたらここで何してるんだよ
もしかしてこの人達もポケモン探しにきたの?
よくわかんないけど正規ルート?
まぁいいや、仲間も見つかってほっとしたし
「俺サトシ!こっちはアイリスでこっちはデント!」
「よろしく!」
「えっと、私はミナです」
「よろしくミナ!早く行こう!早くトロッコにのるんだ!」
手をひかれトロッコに乗せられる
熱血系なのかねぇ…
「さぁ、D3ポイントに急ごう!」
緑の髪の人は車掌さんなのだろうか、変な帽子被ってるけど服はなんかウェイターみたいだなー、まぁどうでもいいか




「いた!」
どうやらD3ポイントとやらについたらしい、先ほど私を轢こうとした黒い車両が前を走っていた
「幽霊列車だ!」
「よーし!絶対追いついてやる!」
はっはー、若いもんにはついていけんわ
幽霊列車ってなんだよ
前に見える列車にどんどん近づく
「もう少しだ!」
サトシが叫ぶ
「もっと速度をあげて!」
いやいや髪が凄いことになるわ、い、息ができない
「最高速度でGo!」
なんでGoって言ったし、なんで英語で言ったし。ツッコんでも誰も返してくれない。虚しくない絶対にだ
目の前寸前まで近づく
手を伸ばせば届きそうな距離まで近づくとサトシが「よおしいくぞ!」とか言ってトロッコを乗り上げた
いやいくぞ!じゃねぇよあぶねぇだろやめろ止めろお前等
「うおおおお!」
その掛け声と共にサトシは目の前の車両に飛びついた
しかしサトシが車両にすてみタックルした瞬間鉄であるハズの車両はぐにゃぐにゃと形を変え破裂した
しかもその破裂した衝撃でサトシがこちらに吹っ飛びトロッコから全員転げ落ちた
自分が一番下で
めっちゃ痛いんですけどなんなんコレなんなん
「うぅ…アイリス、デント、ミナ、大丈夫か?」
大丈夫なわけないだろうこちらとら子供二人と半成人男性の身体をダイレクトに全身に受けたのだから。まぁそんなちっちゃなことでネチネチ言うわけにもいかず「大丈夫」とだけ言う、自分ってば超大人

ないだろう
え?フラグ?違う違う断じてない
「ゆ、幽霊列車が増殖って!?」
「さっきみたいに偽物を出したんじゃない!?」
「そうだとすると一体どれを追えば…!」
全部燃やせよ
あ、ポケモンいないんだったか
あぁまたみんなが険しい顔になった、なんか今日は
「散々だなぁ」
なんて愚痴を零してみました


〈デント様お聞きのとおりであります、今からワタクシ達もそちらに向かいます。合流いたしましょう!〉
何やらあのあとアイリスやサトシの言葉がきっかけに謎が解けたらしく?いつの間にか無線的なのでお話している方々と合流することになりました
えーと、確かノボルとクダル、うん異論は認めない
「わかりました!」
そう言ってデントは無線機?通信機?を戻した
「カナワタウンってどこにあるんだ?」
ふとサトシが言葉を漏らすとデントがいきなり目を輝かせた
「ライモンシティからずううううううううっと北西にある町だよ!(略)」
「カナワタウンって言った途端に別の意味でパワーアップしてるかも」
呆れながらアイリスは呟く
この人電車オタクなんだね
で?また走るの?疲れたよ?
あ?また向こうからなんかきた。また車両か?見飽きたぞ?ってなんかめっちゃ光ってる光ってる!
「ノボリさん!」
「クダリさん!」
どうやら車掌のお出ましのようだ
「皆様、大変長らくお待たせしました」
「早かったですね!」
「クダリのパートナー、シビルドンのおかげでございます」
【えへへ】
あ、この子可愛い、直感的にそう思った私は変態なのだろうか
「ところでそちらの方は…?」
黒が自分を見る。
「あー…ミナです」
「ワタクシはノボリと申します、こちらは弟のクダリ」
「よろしくね」
非常によろしくしたくないのだが
--------
「わあ!」
「はやーい!」
歓声があがる
「なんともキレのあるほうでん!流石サブウェイマスターのパートナーです!」
このテンション疲れた
働きたくないでござる
最近ござるが口癖でござる
麗花、早く帰ってきてくれよ
早く自分に鋭いツッコミを与えてくれ
「ところでミナは何歳なんだい?」
「23です」
「なんですって…!?」
「そんな…!」
「はっ倒すぞ」
てめぇらのご自慢のモミアゲ剃ってやろうか

ーーーー

「あ、外に出た」
「待ってろよみんな!」
麗花大丈夫かなー
ーー略--
取りあえず幽霊列車見つけました
んでなんかポケモンが乗った車両が別離しててなんか捕まりそうになってます。
「捕まっちゃう!」
アイリスが叫ぶ
「早くなんとかしないと」
するとサトシが少し考えた素振りをして
「俺みんなのところへ行きます!」
と言った
ノボ…ノボリは驚いて
「それは大変危険でございます!」
とまた叫ぶ
お前等よく声枯れないな
「おーい麗花ー元気かー」
【まったくこんなときでも貴方は馬鹿なのね】
辛口だね麗花ちゃん
そんな麗花ちゃんを待っていた
「ちょっとねー、そっち行きたいんだけどー」
【危ないから来なくていいわ。】
「いや、トレーナーだし一応」
「ミナ?行こう!」
「あ、うん」
なんかシャンデリアがある
あれ?浮いてる
どゆこと
話が進みすぎてわからないぜ?
「シャンデラサイコキネシスです!サトシ様たちを貨物車に乗せてください!」
【りょうかーい】
うお、浮いたぞ!みろ麗花よ!私は浮いている!
素晴らしい!呆れ顔で見るでない!
浮いている!自分は今!浮いている!
少し浮かれすぎたのか白と黒に変な顔で見られた
そして投げられた気分
「みんな!大丈夫か?」
【サトシ!】
「麗花元気?」
【元気よ馬鹿】
「ピカチュウ、遅くなってごめんな」
【大丈夫!】
うへぇ…疲れたよ
とりあえず自分はここからトンズラしたい
麗花は返してもらった
ほかの人のはどうでもよろしいのぜ
「どうしよーかな」
とりあえず座るけどさ
「危ない!」
「え?」
ぐらり見えたのは真っ青なお空でした

落ちたらしい
デント達が足を掴んでくれているらしく自分の体は宙ぶらりん
「ねぇ、デント、サトシ、アイリス。落としていいよ」
「何言ってるの!?」
「そんなことしたらただじゃ済まないんだぞ?」
そうだね
まぁいいかな
死なないよ多分
「くっ、シャンデラ!サイコキネシスでミナ様の体を支えてくださいまし!」
迷惑かけちゃったか
なんか さ

眠い おやすみ



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「ん…」
目を覚ましたら白い天井が見えた
あたりを見回すと麗花が立っていた
【…】
あ、麗花、なんでそんな顔してるの?
悲しそうだよ、笑えよ
いつもみたいに笑って 馬鹿ね って呆れた顔してさ
【何してるのよ…馬鹿じゃないの】
ごめんね、
次からは気をつけるよ
「ごめんね」
【謝ってんじゃないわよ、次やったらローキックするから】
「うん、」
麗花は自分を撫でる
温かいな
「ちょっと寝るね…おやすみ」
【…おやすみなさい】

ちょっと 寝させてね

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