髪をほどいたプロシュートがバスルームに向かったのを見計らって、ソファのメローネに話しかける。
「プロシュートって髪の毛解くときにぅんって言うけど、アレってエロくない?」
「うわーそれ超わかる。でもプロシュート胸元オープンすぎるよな」
「あーメローネには言われたくないけどわかるわー。シャツとかぴっちり締めてるプロシュートとかストイックっぽくていいかも」
「いや、髪が少しほつれてるのもいいな。シたあとみたいで」
「えっ……」
さすがにそれは……みたいな目でメローネのことを見ると、メローネは心外そうに見返してきた。
「なんだよ。別にホモじゃあないぜ」
「でもバイでしょ」
「さぁ、どうだか」
あたしが入れたミルクティーをメローネが飲んだ。紅茶派はあたしとメローネだけだから、安い茶葉をつかっている。
「あと俺的にはリーダーの欠伸おすすめ」
「わかるけどレアだな……。リーダー自室で仕事してるからなぁ。あとホルマジオの腕まくり」
「腕の筋肉がベネ。あいつ料理上手いし女にモテるよな」
「気が利くしねー。メローネは全体的にエロいっていうか放送できない感じだよね。声もセクシーだし、口開いたらアウト」
もちろんスタンドもアール18だ。よい子のみんなはおかあさんと見てね!
「アルベルタは夜足にブランケットぎゅって挟んで寝てるよね」
「え……うん……」
自分でもそこまで意識してなかったため、誰にも言ったことがない。もしや、夜中忍び込んでいるのでは……なんてことを考えながらメローネを睨みつける。
「ほら、よく太ももに跡ついてるじゃん」
シーツの跡が頬につくような感じなのかもしれない。でも、足に挟んでるなら内股のかなり際どいところに跡がつくはず。
「メローネ、いつもどこ見てるの?」
ほんの少しの怒りをこめてそういうと、いつでも君のことだけをみてるよ!なんて馬鹿げた回答を寄越したので、やっぱりあたしはメローネを殴ることにした。
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