(妄想と五月病と中二思考の惨劇です。CPごっちゃ・ちび甘)
※キャラ崩壊一部あり。いや一部じゃない。


01 【もしも臨也が5歳児だったら】

「い…臨也、さん?くん?」
「正臣くん、ちゃんと俺に敬語使いなよ」

正臣は自分の膝程しかない、幼い臨也に困惑していた。目の前でぽてぽてと歩き、猫耳付きの黒コートを着ている小さな臨也。5歳児用のコートだとしても、そのフードは思いの外大きかった。こうして見てみると、黒猫のようにも見える。

「ねえ、俺お腹減った…何か作ってよ!」
「え!?臨也さ、いや、くん?いいや、臨也さんちょっと待って、」
「ケーキが良い!駅前のやつよりも美味しいのね」
「いや、あの、臨也さんちょっと無茶が…、」
「いいから早く作りなよ」

赤く火照った頬を膨らませながら、正臣の周りをくるくると駆け回り、早くしろよと急かす小さな臨也。どうしたもんかと顔をしかめた正臣だが、内心この小さく傲慢な臨也を喜ばすケーキの手順を必死に考えていた。

「…しょうがないな」

いや、まあ。
存外、悪いものじゃあない。

【結果:物語が成り立ちませんね(^q^)】



02【もしも帝人がヤンデレだったら(いやこれヤンデレなのか?違うだろ)】

「正臣、今日喋ってた先輩誰?」
「え?いや、誰って…友達の兄貴だけど」
「ふうん…へえ、そうなんだ」
「…何だよ。帝人、なんか怖いぞ?」

何が怖いぞ、だ。
帝人は精一杯の笑顔を貼り付けながら、困惑している親友の手首を強く掴んだ。

「つ…、何すんの」
「正臣。僕さ、前言わなかったっけ?僕以外の奴とあんなだらしない顔で喋らないでよ」

酷く不確かで、異様な空気を纏わせたその帝人の笑顔に、正臣は後ずさりした。瞬間的に本能が悟る。ああ、これは地雷を踏んだ、と。

「どうなっちゃうんだろうね…ねえ、前その身体に教えこまなかったっけ」
「ごめん!ちょ、やだ、帝人ごめ…やめて、」
「遅いよ正臣…、全然遅い」

にっこりと。
更に笑みを深くした帝人に背を向けようとしたが、掴まれた腕によって逃げる事は叶わなかった。正臣と帝人の両の手に、かちゃり。金属の音が響いた瞬間に、正臣は全てを理解した。

「……て、じょう?」
「ねえ正臣……今夜は頑張ってね」

【結果:魔王様がログインしました】



03【もしもろっちーが天然ヘタレだったら】

「正臣ー…ごめんな?ごめん、悪かったよ…正臣…」
「…もう知りませんよ」

まさか千景が、女の子を引き連れてデートに行こうなんて発言した事に正臣は苛立っていた。千景が大の女好きだと言う事は心得ていたが、面と向かってこう言う事になるとは思っていなかったのだ。

「正臣…、」
「……」
「俺なんでもするからよ…許して…?」
「知りませんよ…」
「犬でも猫でも何でもするから…」
「何ですかそれ…」

千景の返答に良い加減呆れた正臣は、とっとと別の部屋にでも行こうと立ち上がった。千景はその行動にうろたえ、正臣のパーカーの裾を強く掴んで行かせまいと遮る。
わずか3秒の沈黙。

「…なんですか、」
「にゃー」
「に、にゃー?」
「俺さっき犬でも猫でもするって言ったろ…犬が良い?」
「千景さ、」
「行くな、って…」

犬が飼い主に餌を求めるようなか細い声で自らを呼ぶ千景に、正臣は一つため息を吐き出してから頭を撫でた。

「まさ、おみ」
「しょうがないな…」
「正臣ー…、」

【結果:管理人が自重できて無かった】



04【もしもドタチンが酒乱だったら】※来神メンバー

「あーあのなぁ、俺は思うんだよ。この頃の奴は生意気な奴が多いな、うん」
「ドタチンうっわおっさんみたい」

横から臨也、門田、新羅、静雄の順で酒を飲み下している奇才メンバーは、ありきたりな内容で盛り上がっていた。

「 いや、門田の言う通りだろ」
「あれ、それを追求して行くと僕達はこの頃の奴に入って無いって言う事かい?」
「ちょ、俺はこの頃の奴だから。まだ若いから俺」
「ノミ蟲以外はまだ若い方だな」
「おかしいな、俺達同年代だよね」

臨也が独り言のように呟き、飲み干したグラスをテーブルに置いた時、黙っていた門田が猛然と立ち上がった。
ばっと片手を挙げ、ニット帽を振り回したかと思いきや、無理矢理に臨也にそれを被せた。

「…え?いや、ドタチン何これ」
「いいから被っとけ!!わさわさから、守ってくれるぞ!」
「京平、落ち着こうか。何わさわさって。こりゃ飲みすぎたね」
「いいや飲み過ぎて無い!!静雄、こいつら置いて次行くぞ!」

臨也の頭をぐりぐりと撫で、新羅の静止も聞かずにグラスの中身を全て飲み干した門田。だが、静雄がおうよと立ち上がったと同時に、門田は膝から崩れ落ちた。

「…ドタチン、ちょ…ニット帽」
「んー…あん?いいから被っとけ。大変な時期があるだろ」
「新羅、ちょっと俺のコート取って。ナイフ入ってるから」

遠い目でその惨劇を見守っていた新羅。やけに静かだと思った静雄の方を見やれば、門田と同じく椅子に倒れ込むように飲み潰れていた。

「おい…いいから被っとけよ…、ご利益…が…、」
「早く寝ろよ酔っ払いが」

臨也が無理矢理に被せられたニット帽を門田に叩きつけ、もう一度グラスを傾けた所でカウンターに寝倒れた。

「…さてと。セルティが怒る前に俺は帰るかな」

【結果:何がしたかったんだろう】



05【もしもシズちゃんがオカンキャラだったら】

ある日天気の良い休日に、静雄は臨也のマンションに来ていた。モノクロを基盤として整えられたセンスの良い部屋は、生活感が無いと言うほどに綺麗だ。

「シズちゃん、ちょっと待ってて。書類片付けるから」
「お、おう…」

散らばった書類の山を丁寧に片付ける臨也に促されるままにソファに着いた時、ある事に気が付いた。

「…ゴミ、少ないな」
「んー?ああ、この頃ちゃんとご飯食ってないからね」

絶句。
静雄も人の事を言える程にちゃんとした食事など摂ってはいないが、それでも食べるのと食べないのでは大きく違う。

「ば…っ、お前!ちゃんと食えよ!今何か作るから座っとけ!」
「え?いや、ちょ…」
「何が良い?ちょっとキッチン借りるぞ」
「大丈夫だって。シズちゃんは心配しょ、」
「いいから座っとけ!」

臨也の静止など耳に入る筈もなく、静雄は立ち上がると冷蔵庫を漁り始めた。げ、とあまりの食材の少なさに顔をしかめた静雄とは対象的に、臨也は苦い笑みをこぼす。

「お前これ以上細くなったらどうなると思ってんだ…馬鹿か?馬鹿なのか?」
「シズちゃんに言われたく無いな。シズちゃんだって細いだろ」
「どっちでも良い。早く座れ、死ぬぞ」
「はいはい…、」

半ば呆れた様子の臨也は大人しくソファーに座り、嬉しそうな笑みを漏らした。

「美味しいの作ってね」
「喋るな、死ぬぞ」
「えー…」

【結果:ごめんなさい】


もしも。【完】
(もしも××が××だったら。)

機会があったらまた書きたいです。いやないと思うけども。ただ一言ごめんなさい。








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