満身創痍シュプレヒコール(臨正?) 転がって、転がされて、走って歩いて、逃げて逃がしての繰り返し。 悪夢を見たかと思えば3秒後には幸福染みた物語に変わるように、不規則でありながら規則的で、利己的な感情に含まされた感情的な衝動。 「目に見えて嫌そうな感じですね?」 いつもの軽快な調子で、階下に居る男に語りかける。 夏場でありながら暑苦しいファーコートを羽織った男は、口元に歪な笑みを浮かべたままポケットから小型のナイフを取り出した。 それをくるくるりと弄びながら、小首を傾げ少年に微笑む。 「満身創痍ゲームオーバーってとこかな?まさか君が僕に盾突くとはねえ。まあ許容範囲内だよ」 「強がらなくたっていいんですよ。今更泣き縋られても困りますけど」 「おや。随分と強気だ。虚勢か、それとも真意か」 「……ずっと、我慢してきたんだ」 ぐ、っと下唇を噛み締め、口内に血を感じる正臣。 それは不安からか、興奮を抑える為か。 あくまで余裕を崩さぬまま、手に持った鉄パイプで地を軽く小突き、硬さの具合を量る。 相手は一人。 こちらも一人。 「さあ、臨也さん。戦争だ」 ―――――――――― 個人的デモ。 良く分からないままに書き綴ったら大変なことになってしまった……。 2012/06/17 15:49 |