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6月の花嫁を求めて、追憶。(臨正)



6月の花嫁はね、幸せになれるんだって。


「どうしたんですか、唐突に」

「ううん、そういえば正臣くんの誕生日って6月だなあって。ここで君の誕生日に結婚式を挙げよう、なんてキザな奴が出てくれば正臣くんは見事花嫁。幸せハッピーライフってやつじゃん羨ましい」

「別に結婚式なんて挙げませんし挙げる気ありませんし相手も居ませんし。っていうか何で俺が花嫁っていう前提なんですか」

「そりゃだって俺が新郎だからね」

「ばあか」

「ああ、キザでいい。馬鹿でいい。それはどうしようもなく矛盾していて、どこか利己的で、でもちゃんとした結果と事実だから」

「……キザな奴」

「で、お返事は?」

「臨也さん、人っていうのは気分でころころ変わるものなんですよね?」

「え?……ああ、そうだね」


「ああ、じゃあ、そうだ、」




駅前のモンブランが食べたいな。




―――――――――
そろそろ臨正結婚式ですね。



2012/06/07 18:04





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