しゅくだい
―並盛高校のとある教室―
「ツーナっ!今日もダメツナやってるねっ!」
かなり失礼な発言も好きの裏返し。
名前は今朝も沢田綱吉に心ばかりのアピール。
自分でも、少し強引かな、とは思うが、彼は思いのほか鈍感である。
「名前ちゃん、おはよう。」
ツナの笑顔は名前の心をいつも和らげてくれていた。
しかし最近では名前の心を奪うようになっていた。
「十代目、おはようございます!」
「よっツナ!」
元気よく入って来た二人は、同じクラスの獄寺隼人と山本武だ。
二人共、ツナの親友である。
「あ、二人共おはよう!あのさ、
獄寺君、宿題でわからないところがあって。
教えてくれる?
明日当たるんだよね…。」
「もちろんです十代目!」
「あ、俺のもよろしくな!」
「誰がお前なんかに教えるかよ。」
「ご…獄寺君!
いいじゃん、今日みんなでウチに来てやろうよ。
名前ちゃんもどう?」不意に名前を呼ばれて少しばかり驚く名前。
「え、いいの!?」
「ちっしょうがねぇ。
十代目のご提案だからな。」
というわけで、四人は授業後、ツナの家へ集まる事になった。
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