白林檎姫
「「鏡よ鏡、世界で一番美しいのは?」
<それは白雪姫にございます>
カンカンに怒った魔女は毒リンゴを持って白雪姫の元へ行きました。
「その一番赤いものを白雪姫に…」
小人は白雪姫に林檎を持って行きました。
『まあ美味しそうな林檎。
ではアップルパイとリンゴジャムを作りましょう。
リンゴジュースもいいわね』
そう言って白雪姫は林檎の皮を剥いてしまいました。
うっかり者の小人は、白雪姫に一番赤い林檎を渡すのを忘れていました。
でもうっかり者なので気にしません。
『さあみんな、できました。
美味しく頂きましょう』
そして白雪姫と七人の小人はアップルパイやリンゴジュース、リンゴジャムを食べました。
『とても美味しい林檎でしたね』
みんなお腹が一杯になり、幸せでした。
「鏡よ鏡!なぜ白雪姫は死なないの!?」
<それは彼女がリンゴの皮を剥いたうえに、火を通したからです>
「……。」
その後白雪姫と七人の小人が宴会をしていると、小屋の前を通りかかった王子様が顔を出しました。
そして白雪姫は王子様と一緒にお城に行き、幸せになりましたとさ」
「どう?こんな感じで」
『え!本気っ?
こんなシナリオの漫画なんて誰も見ないよ!?』
「そんな事…ないっ…わよ!」
『じゃあ聞くけど、魔女はどうなったの!?』
「え?…あぁ…。
どうなったんだろぉ?」
『考えてないのかよ!?』
「まあ、いいじゃない!
その辺はイラスト担当のあんたに任せるわ」
『なっ…無責任な!』
「そんな怒ってるとシワ増えるわよ?
このリンゴでも食べて?」
『…ありがとう』
「クスクス…一番赤いものは白雪姫に渡せたわ…」
『!?』
――――――――――――――――――
何やらよくわからないものを書きました←
イラスト担当の彼、相当可愛いんでしょうね
葵都
- 2 -
[*前] | [次#]
ページ: