無意識のうきうき



「クス…。さて、いついらっしゃいますかね?」



頭を抱えてしまったイギリスであったが、既に出掛ける準備を始めていた。

「じ…準備は早いに越した事はないからな!」

土産は何にしようか?
着ていくものはやはり紳士系か、カジュアルか?
迷うところは色々ある。

「あーどうするかなー」

「何が?一人ニヤニヤして気持ち悪いなぁ。
また幻覚でも見てるのかイギリス?」

「おわっ!フランス…」

無意識にうきうきしていた所に現れたのはフランスであった。

「べっ…別に何にもねえよ…」

「ふーん?」

目を逸らしながら答えるイギリスに、フランスの疑いの眼差しが突き刺さる。

「なっ…なんだよ。あっち行けよ」

「はいはい。お兄さんからの忠告。
やましい事考えてるとアメリカがキレるぞー?」

好き勝手言ってフランスは去っていった。

「やましい事なんて考えてねぇ…」


多分、と付け足したのはイギリスだけが知る。




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