───────ッ！！
少年は泣き叫んだ。
「大丈夫…大丈夫や」
荒げるように泣き叫ぶ彼を、俺は、ただただ抱き締めることしかできなくて、無力な自分に腹がたった。付き合い始めてから、謙也はどこか不安定なところが浮き彫りになってきた。謙也もそのことには気づいていた。
ときどき無性にイライラして八つ当たりしたくなるときがある、泣きたくて泣きたくて仕方ないときがある。自分が分からなくなるときがある。と彼は涙ながらに語ったのはつい最近だ。謙也は、ここ最近の自分がおかしいということに気がついたとき、一番最初に浮かんだのが俺だった。という、彼はごめんなさいと呟いた。なぜ謝られているのか分からず、謙也に問いただすと。
俺は、白石を不幸にする。
目の前で泣きじゃくる彼はそう答えた。
end
始まりがなければオチもない(´･ω･)
唐突的に書きたくなって書きなぐった文。