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記憶力が良くて子供の頃にふと聞いた雑談で、尚香の誕生日を覚えていた陸遜。
孫権に仕え始めて城に通うようになり、尚香と再会した一年目の夏。
記憶にある尚香の誕生日の日を向かえて、祝いの言葉を伝えたいと思いながら逡巡する陸遜。
これまでの経験から、何気ない会話で聞き覚えていた事を何年も経ってから言うと、陸遜に伝えた事や、話した事を忘れている人達は、覚えている事に驚いたり、覚えている事を気味悪がったりした事があり、自分の記憶力の良さが人と違う事を自覚している陸遜。
もしも尚香にも戸惑われたらと想像すると躊躇う気持ちになるけど、折角の特別な日なので、やはり祝いたいと思い、用意した花をたまたまを装って尚香に渡したら、
「あら、もしかして今日は私の誕生日だから、この花をくれるの?」
と、花を受け取りながら喜ぶ尚香。
「は、はい。子供の頃に仰っていたのを覚えていて……。もしかして、姫様も覚えてらっしゃったんですか?」
と言って、陸遜が驚いたら、
「ううん。さすがに、そんなに昔の事は覚えてないわ。でも貴方なら、私が忘れてしまっても覚えていてくれてそうじゃない?だから、そうだと素敵だなって思って言ったの」
って、微笑む尚香。
ありのままを受け入れてくれている尚香が嬉しくて、素敵なのは貴女の方ですと思ったけれど、言葉には出来ずに、「改めて、おめでとうございます」とだけ言う陸遜。
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