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リース×ユウ


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ユウ「どうも、Q.メスは何のためにある? でお馴染み助手のユウです。今日はリースさんとインタビュー形式で対談させて頂きます」

リース「シャルルカン付きの侍女で料理次長やってるリースです。よろしく」

ユ「よろしくお願いしますリースさん…あの、企画は琴葉様のですが俺が仕切っちゃって良いんですか?」

リ「ん? まあ、いいんじゃない? 家の管理人、仕切る能力欠如してるから」

ユ「そうですか…取り敢えず今回は、インタビュー形式で二人一組ずつでやって行こうと思います」

リ「まずは……ユウ、何かある?」

ユ「そうですね…と言うか俺、リースさんと初対面なのであまり存じ上げないのですが」

リ「僕は知ってるけどな。料理人は噂好きが多くて、真っ直ぐで気の利く良い子がいるって、いつもどっかで誰かが話してる」

ユ「そんな、俺は良い子じゃなくて…俺は暗殺もしてましたし」

リ「…え、もしかして例の、医務官狙ってきたっていう?」

ユ「…セカイ医務官長を暗殺しに行ったのは、俺です」

リ「…そっか。でもさ、ユウがしたくてしたんじゃないだろ? 結果的にセカイさん生きてるし、ユウと一緒にいて幸せそうだし。胸張っていいと思う。……って我が物顔で言ってるけど、これは友人が言ってた言葉だけどな」

ユ「…ありがとうございます。そうですね、では非は俺に先生の暗殺を依頼したシュピルさんにあると言うことで」

リ「…サラッと言うか、その事を。僕は、あそこまで寛大になれるセカイさんやムエナがすごいと思う。ぶっちゃけちゃうと、母親暗殺されたから、小さな頃に」

ユ「そ、それは…気を悪くされましたか?」

リ「いや、別に。この国に来て色んな人と出会って、僕よりも大変な過去背負って生きてる人がけっこういて、思ったんだ。この国は、どんな人でも笑顔で暮らせる国なんじゃないかって。ユウだってそうだろ。多分、僕の何倍も辛い思いしたと思う。だから笑ってな。そうすれば、自ずと幸せが訪れるってものだよ」

ユ「…そうですね、人生まだまだありますもんね」

リ「そゆこと。ちょっと語りすぎたかな、ムエナにも言ってないんだ。秘密な、ユウ。で、質問質問…ユウの好きな料理は?」

ユ「あ、確か料理次長なんでしたよね…俺は…今のところ、先生の作る物が好きです」

リ「セカイさん、いつも何作ってるの?」

ユ「“スイーツ”とか“ミートパイ”とか…全部自分で育てた野菜を使って、質を落とさずにヘルシーな物を作っているそうです」

リ「うわ、すごい技術。あとで何か一緒に作ってみたいな」

ユ「今日は…森にいると思います、たぶん2日は出て来ないかと」

リ「自由人だな〜お前の先生。まあ、いいや、後でで。ユウは? 何かある?」

ユ「質問ですか? そうですね…リースさんとムエナさんは、恋仲なのですか?」

リ「は!? いやいやいやいや……え、っと、なぜそういう結論に至った?」

ユ「だって、仲が良いみたいですし…違うんですか?」

リ「違います! ちょ、ユウ、それあっちこっちで言わないでよ!? ……殺される」

ユ「大丈夫ですよ、誰にも言いません(微笑)」

リ「……わかった、明日、なんか作ってやるから」

ユ「別にそこまでして頂かなくても…そう言えば、実際にムエナさんへの好意はないのですか?」

リ「好意って、お前ねぇ……ないよ。ムエナの好きな人は僕じゃないし、僕はムエナのこと、妹みたいに扱ってるし」

ユ「そうですか…すみません、勘違いでしたね。先生に人をいじると面白いと聞いたので」

リ「セカイさん…なんてこと教えてるんだ…」

ユ「先生は案外子供ですから、侮れませんよ」

リ「…なんか、どっと疲れが…」

ユ「そろそろバトンタッチしますか? お茶入れますよ?」

リ「ああ……。お茶は僕が入れるよ。料理次長の名にかけて、とびきり美味しいミルクティー入れてやる」

ユ「ではお菓子か何か持って来ます! それでは、次に引き継ぎたいと思います。ありがとうございました」

リ「おう、ありがとう。お次は…シュピルさんとムエナだそうです」

ユ「と言うことで、お楽しみに」


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