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コトノハ10万打企画御礼リク[5/14]

「勲ッ」

その声に振り返ると、いきなり飛んできた平手打ち。

「エェェェ?!何でェェェェ?!」

涙目で見下ろしたいつも笑顔のはずのオレの彼女は。

顔を真っ赤にし、涙目でオレを見上げていて。

「何よッ、浮気モノ!!もう、勲なんか大嫌いなんだから!!もう、別れるッ!!!!」

大嫌い、別れるの猛烈パンチに打ちのめされそうになったけれど。

訳がわからない、浮気?何ソレ?!

「えっと、オレ、浮気なんてしたことも」

「ない、って言うの?!本当に?」

「ない、神に誓ってありませんっ!!!!」

「だったら、コレは何?!」

ズイッと出されたのは後で洗濯しようと思っていたオレの白シャツ、昨日着てたのだ。

ここ、見なさいよ、と突き出されたそこには。

襟首の部分にベッタリと口紅の跡。

「こんなにハッキリとした証拠があって、まだシラを切るつもり?!」

「ちょ、ちょっと待って、えっと、ね」

慌てて携帯でザキに電話をかけ、事情を話しザキから彼女に説明をさせる。

つまりは攘夷浪士がラブホテルにいると一方を受け、ザキが女装をしオレと潜入した際にぶつかってザキの口紅がついてしまった、それだけだった。

ちなみに総悟とトシのペアでは何故かトシが女装させられていたが…。

電話を切った彼女がオレの頬に手を伸ばして。

「疑って…ゴメン」

今にも泣き出しそうな顔で自分がぶったオレの頬を優しく優しく撫でてくれるから。

「わかってもらえたなら、良かったァ。オレ絶対浮気しないしね?だから、大嫌いとかヤメテ。死ぬかと思った」

「…ゴメン…、もう言わない!…勲、大好きっ」

飛び込んできた彼女を抱きしめて。

「オレも大好きっ!!!!!だから、別れるなんて言わないで、ずっと君のものでいさせて?」

「…うん、勲はずっと…私の、だもん」

背伸びしてもう一度ゴメンとキスをねだる君に。

そりゃもう立っていられないほどのキスを捧げた。







渉様御題
近藤
君のもの





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