コトノハ10万打企画御礼リク[3/14]
「なァ、結婚、すっか?」
まるで『ゴミ捨ててくっか?』みたいな感じだったから。
一瞬何を言われたのかよくわからなかったのだけれど。
「銀ちゃん、今何か言った?」
「あ?!聞いてなかったのかよ、結婚すっか?って言ってるんですぅぅぅ!!!」
「…誰と誰が?」
「お前とオレに決まってんじゃねえか!!!」
「…ないな」
「あ?!」
「ないってば、だって銀ちゃん甲斐性なし」
「言うな!!!銀さんだってなァ、お前の1人や2人食わせていくことぐれえ」
「…ないわー、絶対ないわー」
呆れながら銀ちゃんの顔を見て引きつり笑いをすれば、チッと舌打ちされた。
「…お前さァ、最近土方くんとよく会ってねえ?」
「ギクッ」
「ギクッとか口に出すなよ、ったく!!銀さん放って土方くんですか、堂々と浮気ですか!!」
「いや浮気じゃない、ファンなだけ」
ニッと笑ったら銀ちゃんの拳骨が両のこめかみを挟み込んできてグリグリと痛みを与えられて私涙目。
「…ううう、ゴメンって」
「ゴメンじゃ済まねえんだよ、男心弄んでんじゃねえぞっ!!!」
覗き込んできた紅い瞳はいきなり私の唇を噛みつくような荒々しいキスを落としてきて。
「銀さん、こう見えて独占欲あっからね?」
離れた後で尖らすその唇が可愛くて思わず抓む。
抓みながら、微笑んで。
「…私はいつも銀ちゃんのもんですけど?」
そう見上げたら死んだ魚のような目がほんの少しだけ開いて。
「結婚しよう!」
大きな声でまた懲りもせずにプロポーズされて抱きしめられて。
「なァ?しよう?」
甘えた声にクスクス笑いながら抱きしめ返して。
「もうちょっと稼げるようになったらね?」
「あー、もう!!とっとといい返事しやがれっ!!!」
そのままソファーに押し倒された。
…ねえ、銀ちゃん。
きっとまた近い内に言ってくれる?
後10回言ってくれたら。
答えはもういつでも実はYESなんだけれどね。
ゆみ様御題
銀時
結婚しよう!
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