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おかえりなさいR15[3/4]

「うまいっ!!花奈の作る飯はまっことうまいが!!」

と満足そうにお茶漬けを啜る。

いや、褒めてもダメだからね、それ永たに園のだし。

すっかりのぼせてしまって頭に冷えピタ張ってる私に尻尾振ってる。

…やり過ぎだからね?!

「ん〜じゃ、丼キッチンに下げといて、明日片付けるから」

フラフラと立ち上がって寝室に向かおうとしたのに。

後ろから体重かけて抱き付いてくる毛玉…。

「どこいくがか」

「部屋に」

「犬辰馬のとこやお?いやじゃきー、犬よりわしのことば愛して欲しいが」

「…ええ?だって犬辰馬の方が我侭言わないし」

「アハハハハー、わしも言わんぜよー」

「犬辰馬の方が私のこと愛してくれてるし〜」

「何をバカなことゆうちょるが!!わしの方が花奈ば愛しちょるぜよ!!宇宙で一番愛しちょるきに!!」

珍しくムキになった辰馬が抱きすくめた背中から覆いかぶさるように、漏らした言葉。

「実を言えばずっと不安じゃった、花奈はまだわしのことを待っててくれちょるんじゃろうか?ホンマはもう愛想尽かされちょって部屋の鍵換えられてしもうちょったら…」

アハハと笑う声が寂しそうで。

「やき、酒ば飲まんとここに来れんがか。目一杯酔ってたら振られても寂しくないやきー」

「…だったら振ってあげようか?」

振り返ってみれば、大男が狼狽えている。

「…嘘よ、…帰って、きて?いつも、私のところに」

犬に大好きな人の名前までつけて待ってるんだから…。

微笑んで手を広げてあげれば嬉しそうに飛び込んできて。

そのままソファーベッドに組み敷かれた。




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