本の感想です。
2013/07/14 20:08

中島京子さんの「小さいおうち」を読みました。
泣けるような泣けないような、けれど心にじんわりと何かが染み込んで来るような、そんな感じがします。
序盤は平井家での忙しくも幸せな生活が、ユーモアたっぷりに描写されており読んでいるこちらまでほっこりしてきました。特にタキさんの作る料理が美味しそうで美味しそうで。
料理といえば、先日読んだ「パリごはんduex」を思い出します。学校で読んでいると思わずよだれが出そうになりました。友達に「これ読んでると腹減ってしゃーない読むのが辛い。」とグチると「じゃあ読むなや。」と即座に言われました。できるわけがない。
それにしてもフランス良いなあ。将来は外国に二、三年ぐらい住んでみた駄目だ絶対ホームシックになる。いやでも美味しい物は食べたい。
話を戻しましょう。
しかしながら幸せはそう続く物ではなく、中盤から戦争の文字がチラつきます。それにしてもことあるごとに語り手であるタキさんに一々茶々を入れてくる健史に「空気を読め。」と思ったのは私だけではない筈だ。そりゃ自分の知識と噛み合わずに混乱するのは分からなくもないが頭から否定して「嘘を書いちゃ駄目だよ。」とは何事だ。自分の知識が教科書から得たものだろーがなんだろーがそれはあくまで歴史のひとつにしか過ぎないんだぞこんにゃろう。ひとつの時代がひとつの事柄だけで構成されているということは無いと個人的には思っています。必ずしも絶対とは言いませんが。
また話が逸れました。すいません。終盤に差し掛かると、タキさんは故郷での疎開児童の世話などに追われており、戦争が正にその瞬間も行われているにも関わらず、どこか遠い出来事であるかのような気がします。同じ国内のことなのに、どこか他人事なんです。実際はそんなもんだったんでしょうか。
そんなこんな(?)でこの話は途中で終わってしまいます。書き手であるタキさんが亡くなってしまったからです。
その後、遺品整理でこの物語というか日記というかを綴ったノートを健史が読み返して、続きが気になって色々調べていくのですが、何を書けばいいのか分からなくなった上眠気が酷いのでもう寝ます。
それでは、おやすみなさい。



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