これから、このまま

短編3


・ゲストに9'

6「今回のゲストは、ジタンのお兄さんで音楽家のクジャさんです」
9'「やあ、よろしく」
9「ちょっと気持ちが落ち着かないな…」
5「DBSメンバーの兄弟ってことで、こちらからの質問は遠慮無しで行くぜ!」
9'「なるほど、洗いざらい吐かせるつもりかい。つまり纏うものを脱ぎ捨てさせるように包み隠さず僕を丸はd」
59「ラジオにおける言葉の選び方って知ってる!?」
6「それではゲストの紹介に移ります」
59(完全にスルーした…!)

6「クジャさんは昨年に引き続き、DBSドラマの演出とBGMの作曲をしてくださってます」
5「去年のドラマはかなり評価高かったよな」
9'「まあね、BGMは僕の持てる力を凝縮させたからね。君たちの演技もなかなか光っていて良かったよ」
9「去年といい今年といい、オレへの演技指導がいっちばんキツかったぜ…」
9'「当然さ、もともと君の本職じゃないか。手を抜くなんて認めないよ」
5「おれはあんまり指導されてなかった気がするんだけど?」
9'「君には自然な演技をしてもらいたくてね。あえて少しの指導しかしなかったんだよ」
6「今回はクジャさん自信もドラマ本編にも出演していますが、どうでしたか?」
9'「まず、君たちの成長に驚いたね。演技も自然だし、現場の雰囲気も和やかだったよ」
5「原作の物語から配役を決めるのはおれたちの仕事なんだけど、今回はクジャの案であのキャストに落ち着いたんだよな」
9'「有名な原作だから、あえて誰もが描く想像と相反する役回りにしたのさ」
9「よく考えてみれば、本当に配役おかしいよな」
9'「わかってないなあ、ジタン。視聴者がある役に対して誰がふさわしいかを言い争うことなく、全員一致で『違う』と言う配役にする。そのくらいの意外性がいいんじゃないか。演じているうちにだんだんと役にふさわしい振る舞いを覚えてまるで自分がその役に近付いていくのも、また面白いのだからね」
5「おお、なんか本職っぽい!」
9'「いや、本職だよ?」

6「今日はありがとうございました」
9'「どういたしまして。ティナ、君が望めば来週だって、いや毎週来るよ」
9「やめろ変態!」
6「でも、クジャさんの演技指導は、アナウンスにも活かせて嬉しいから」
9'「そうか…君がそんなに僕を望んでくれるなんて…これからは君の為に音楽と演劇に励むよ」
9「…何この敗北感…」
5「確かにティナの言う通り!クジャの協力のおかげでDBSは成長してる部分もあるよな!」
6「うん、本当に。ドラマもクジャさんの力があって完成させれたの」
9'「今回のドラマもなかなかの出来だよ。君たちを僕の音楽と演出で魅了してあげるから、楽しみにしてると良いよ」
9「もちろん、撮影や音響担当のDBSメンバーの腕も確かだからな!」
5「というわけで、ゲストはクジャさんでした」
6「ラジオをお聞きの皆さん、また明日、お会いしましょう」


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