「幸村くんは文句なしにいけるな」
「あの顔立ちじゃ昔から間違えられとるじゃろ」
「本人には言えねーけどなぁ。声も高いし、実は俺も初めて見たとき迷った」
「おまん……それ一回幸村の前で言ってみんしゃい」
「おい、それどんな罰ゲームだよ。で、柳は？」
「あーあいつは髪の長いこけしになるだけ」
「それって市松人形みたいなもんか。ホラーかよ」
「つーかでかいんじゃ。180超えはさすがにないじゃろ」
「ワカメは」
「ヅラと地毛が馴染まない」
「てかあいつに合うヅラ自体なくね？ジャッカルは……」
「ヅラに限れば選び放題じゃな」
「柳生なんかは逆にそつなく着こなしそうでこわいわ。てか俺結構いけるんじゃね？」
「あー……ぽっちゃり系女子っつージャンルで？」
「こら」
「まーお前さんの身長ならありかもしれんな」
「仁王もいけんだろぃ。ペテン師だし」
「おう。俺に不可能はないぜよ」
「しっかし問題は」
「あのテクノカットじゃな」
「他のやつらは正直目をつぶれると思う。でも」
「真田は完全にアウトじゃ。ギャグにもならん」
「……」
「……」
「……」
「やっぱ女装喫茶は却下ってことで」



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2010/10/23
文化祭の案を考える仁王と丸井