「なかなかの威勢の良さだね」
「漢字が間違いだらけだ……たるんどる！」
「本当だ。これはよくないな」
「あ。ねえねえ、真田のつむじってよく見たら二つあるんだね」
「ほう、知らなかった。データを書き替えなくては」
「む、幸村。そんなにいじくりまわすな」
「でも二つもあるとあちこちに流れて大変そうなのに、真田の髪は真っすぐだよね。不思議だな」
「弦一郎は癖の付きにくい髪質なんだろう」
「二人とも、むやみに触るのはよせ」
「蓮二だって真田以上にさらさらじゃないか。うらやましいな」
「そうだな、髪に関してはスタイリングをする必要がなく便利だと言えるだろう」
「何だそのスタイ……なんとやらは」
「いいなー俺なんか毎日大変だよ。特に雨の日は憂鬱で仕方ない。こればかりは赤也の気持ちがよくわかるよ」
「しかし赤也はともかく精市の髪は程よく癖が付いていると思うが」
「そうかな。よくパーマ掛けてると思われたりするけど、あんまり気に入ってないんだよね」
「うむ。幸村にはその髪型がよく似合、」
「あ、チャイム鳴っちゃった。じゃーねー」
「すっかり話し込んでしまったな。では部活で会おう」
「……ああ」



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2010/10/23
果たし状の場面での会話