拍手 | ナノ
thank you!


仁王と幸村の雑談SSS

「やあ仁王」
「幸村か。何じゃ」
「何って別になんでもないけど。ここ座ろうかなって。いい?」
「あぁ。構わんぜよ」
「そういえばね、仁王」
「?」
「聞いたよ」
「なにを」
「君のアルバムだよ」
「……あぁ」
「まあ、普段なら自分の以外は聞く気にもならないんだけどさ。君とは一緒に歌ったこともあるし、何より今回は俺が歌詞を提供したからね」
「その説は世話になったのう。おかげでいいアルバムになったナリ」
「そうみたいだね。評判もなかなかじゃないか」
「柳生の歌をカバーしたり、不二とも歌ったからな」
「ていうか俺のおかげだよね」
「そりゃ、まぁ」
「そうだよね。なんて言ったってまっさはるのイリュージョンだもんね」
「ぎく!聞いとったのか…」
「うん。メガネで紳士な誰かさんが「幸村君。この曲聞きましたか?仁王君が作詞したらしいですよ!」だなんてしらじらしく教えてくれたおかげでね」
「やーぎゅ!アイツ…侮れんな」
「ずい分と俺の趣味をばっさり斬ってくれたみたいだけど」
「あ、いや、それは」
「まぁいいよ。俺だって仁王に自分の趣味が理解されるとは思ってないし」
「そうそう。幸村と俺は違う人間じゃからの」
「それで、カツラは買ったのかい?」
「えーと、一応買ったには買ったけん…」
「へえー!買ったんだ!仁王、君カツラを被っただけで俺になれるとでも思ってるの?……いい度胸だね」
「……」
「……」
「……そのつもりだったんじゃが、帰り道にジャッカルにばったり会ってのう」
「ジャッカル?そんなことは聞いてないよ。まぁ、でも君がそのイリュージョンとやらでどのくらい俺に近付けるのか……楽しみだな」
「………ピヨ………」

2011/02/06
だいぶ前に発売した仁王のソロアルバム「P」を語る二人。



よろしければ一言どうぞ!

「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -