prologue:c

 それから私は悩んだ末。

 ”郷に入らば郷に従え”という教訓の通りに私はホグワーツへ入学しました。




 寮はスリザリンでした。私自身、狡猾なつもりはまったくありませんが”組わけ帽子”は即答でした。


 まあ、私は勇気もありませんし、忠実でもありません。レイブンクローかとも思っていましたが、学業が特別好きと言うわけでもありませんし賢明でもありません。妥当な線で行くと確かにスリザリンだと思います。

 スリザリンは個人主義の人が多いため、人付き合いをしなくとも過ごせて楽でしたので”組わけ帽子”には感謝しました。


 人付き合いができない訳ではありませんでしたが、あの子供のテンションに合わせて付き合うのはムリでした。
 某見た目は子供、頭脳は大人な名探偵を本気で尊敬しました。これは実際に体験をしないと辛さが分かりませんね・・・・。 


 ホグワーツ魔術学校へ入り解ったことは、どうやら私はハリーポッター・・・主人公より2つ学年が上の学年のようでした。
 つまり私は”不死鳥の騎士団”の時期に卒業となります。


 『例のあの人』ことヴォルデモート最盛期には卒業できて良かったと思いました。私はスリザリンなので大丈夫でしょうが。
関わらないのなら、もちろん関わらないのが一番です。




 卒業後は私は魔法省への就職したいと思っています。


 ヴォルデモートが現れた時、下手に原作に登場しない会社ではどうなるか予想もつきませんし。私は幸いながら、両親は魔法使いの純血でした。
 たしか魔法省ではヴォルデモートが活発な時、純血なら問題は無かったはずです。 


 ですので私は学校で勉強に打ち込みました。魔法省は一番人気のある就職口だったので倍率は高いものでした。

 スポーツや課外活動でも採用枠はあるそうですが、それらの才能が無い私なので勉強するに超したことはありません。幸にも勉強は好きではないですが、嫌いな訳でもありませんし。


 学校では図書室と寮で過ごしほとんど勉強に打ち込んだ私の成績は1学年の時は成績トップでした。


 けれど、2年生になってからは次点となりました。

 現在のトップはハッフルパフのセドリック・ディゴリーとなっています。
 次点ですが成績が良ければ次点でも構わない私には対抗意識もありませんし、問題はありません。




 私が三年生になると、ハリーポッターが入学してきました。
 それまで平穏だった学校生活が、ハリーポッターが入学すると同時にまるで推理小説のように事件がホイホイされていました。

 さすがは物語の主人公だと思います。


 一年目の”賢者の石”は何も問題はありませんでしたし、二年目の”秘密の部屋”もほぼ図書館と寮生活をしていたのでバジリスクを見ることも無く。
 三年目の”アズカバンの囚人”もシリウス犬を校内で偶然見かけましたが、無視をしたので問題ありませんでした。


 このまま行けば今年は”炎のゴブレット”となります。これも私はスリザリンなので関わることも無いでしょう。




 原作を変える気は無いのかって?




 もちろんですが?









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家訓はトリップ特典です。五歳で親なしは情操教育にかなり悪いのでマネをしないで下さい。

裏設定としては

主人公は語りませんでしたが、足場の悪い高い場所が苦手なので飛行術が苦手です。これで特にセドリックに差をつけられていました。

飛行術の授業が無くなった後は主人公の珍回答で差をつけられています。

例えば西暦何年の出来事か?の問題で五桁の数字になったり、単位を間違えたり。
他の回答は完璧なので、一度スネイプ先生には「ふざけているのか?」と呼び出された事もあります。ですが本人は本気です。

なので勉強量が多くても勝てません

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