Battle of Hogwarts3
父が現れたのは驚きましたが。
それよりも私は今は衝撃が抜けきれず私を守り死にそうになったセドリックの方が心を占めました。
私もセドリックも生きています。
父がいなければもう少しで死ぬところでした。死んで、いました。
怖かったです。
見上げるときちんと生きているセドリックがいます。
思わず安心して涙が流れます。
本当に私は涙もろくなってしまったと思います。
そんな私にセドリックと父は心配そうに私の顔を覗き込みました。
「泣いてっ……大丈夫ミリア!?もしかしてどこか怪我をしたのかい」
「ミリア!そんなに私と再会できて嬉しかったのか。私もだよ!」
とほぼ同時に言ってきます。
どちらも違いますが、私は黙って涙を袖で拭いました。
現れた白ローブの人たちが死喰い人たちを防いではくれていますが泣いている隙などありません。
「お父様、セドリックありがとうございます。もう大丈夫ですから私も戦います」
私は強くそう言いますと、二人は心配そうにしながらも頷いてくださいました。
戦わなくてはなりません。
少しでも多くのものを守るために。
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