Battle of Hogwarts1
私とセドリックは玄関ホールへと来ました。
玄関ホールではルーピン先生が戦う人たちへ指示をしています。
「君もここで戦うの」
「ええ。間違いなくここが一番の戦場になるでしょうから」
セドリックは私が戦うことを認めてはくれましたが、やはり不安そうにしています。
私も不安です。
けれど先ほどセドリックは私を学校の危険の少ない場所にいるよう促してきたときに、セドリックはつい先ほど私をそばに置く言ったくせに外で戦おうとしているようでしたので私は付いて来ました。確かに多くを守ろうと思えばここで戦うことが一番です。
玄関ホールから出た校庭で私はセドリックと並び騎士団や先生方が張った防御壁を見上げました。これが壊れた時が戦いの始まりです。
原作ではルーピン先生、彼の妻トンクスがこの校庭のこの場面で死んでしまいます。
死ぬと分かってはいても、助ける余裕なんてなさそうです。
私たちもこの戦いの後に生きていられるなんて保証はありませんから。
「もうすぐ始まるね」
「そうですね」
「ミリア。この戦いが終わったら、改めて君に話したいことがあるんだけど聞いてくれるかい」
「……」
話したいこと。
私の想像の通りのことなのでしょうか。
横にいるセドリックの顔を見ることができません。
「いいですよ。終わった後、聞きます」
私たちはどちらともなく最後にお互いの手を取りますとすぐに離し、大きな音を立て敵の攻撃により破れた結界の向こうから現れた敵へと杖を向けました。
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