Do not die
ハリーが部屋へ戻ってきて大広間でヴォルデモートとの戦いの準備をしていると伝えますと、部屋にいた人たちは大広間へ向かって行きました。
セドリックは私の手を取りますと「行こう、ミリア」と優しく手を引きました。顔が熱くなりますが、手を離すことをこらえて私は促されるまま大広間へ向かいました。
ハリーが戻ってきたということは校長を務めていたスネイプ先生は去ったのでしょう。
心配です。スネイプ先生もスチュワートも。
私にはもう守るものが有り過ぎました。
横を通って私やセドリックに声をかけてくる子たちを、どれだけ死なせずに終わらせられるのでしょうか。
死なないでください。
私はセドリックを見上げました。
私の視線に気が付いたのでしょうか、セドリックは振り向きますと困ったように笑い握る手の力を強くしました。
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