The appearance of the hero

 ダンブルドア軍団に認められたそのちょうど後にウィーズリーの双子がホッグズ・ヘッドからジニーを迎えに来ました。
 現れた二人は私を一瞬警戒した様子でしたがダンブルドア軍団の子たちが説得してくださいましたので問題はありませんでした。むしろ心配になるくらいにすぐに私を笑顔で迎え入れてくださりました。
 ただ時間はないようで。二人は私に気をつけるようにと労りの言葉を言い、ネビルに何かあれば伝えるようガリオン金貨を見せジニーを連れ帰りました。
 あの金貨はたしかダンブルドア軍団の通信機のようなものです。そんなものを作るハーマイオニー・グレンジャーはとても優秀な女性ですね。

 それから近い戦いのため私は主に物資の支援や、下級生への実践練習の助言、魔法省勤務やスリザリン生だからこそ分かる情報を教えました。
 特に食料や薬は喜ばれました。薬は家の薬棚をひっくり返して持ってきましたが、私は使ったことがなかったので知りませんでしたが効能は抜群でした。グリフィンドールの子は罰則を受け生傷の耐えない子が多かったのでたくさん持ってきて良かったです。

 学校の外へは情報を得るために仕事先には行っていますが家には帰っていません。スで始まる人と会って面倒なことが起こる予感がしましたので。


 そうして三日後やっとハリー・ポッターがグリンゴッツに侵入した情報が入り、私はすぐにホグワーツへと向かいました。

 私が絵画のトンネルを通ってホグワーツの秘密の部屋に着きますと、みなさんさっそくその話題で盛り上がっていました。
 私が現れたことに気がついたリルがこちらにやってきました。


 「ミリアさん、ハリー・ポッターがグリンゴッツに現れたという情報は魔法省ではどのように伝わっている?」

 「伝わっているのは概ね新聞の号外に書いてあることと同じことです。ただ、逃げていくドラゴンを実際に目撃した情報もありますから間違いはないでしょう」


 それを聞いていた人たちは歓声を上げます。
 ハリー・ポッターは彼らにとって英雄で象徴ですから活躍は力となるのでしょうね。

 グリンゴッツが破られたということはそろそろハリー・ポッターがこちらに現れ戦いとなるのでしょう。死ぬ人も現れるはずです。
 私は本当に数日の間でしたが、ダンブルドア軍団の子たちと関わり、彼らに死んで欲しくないと思います。

 ハリー・ポッターが現れるのにそう時間はありませんがだからこそ。


 「私たちも休息と戦う準備が必要でしょう。これほど大きなことをしたのです。次はホグワーツに来てくださるかもしれませんからいつでもハリー・ポッターの援助ができるようにしておいた方が良いですね」


 そう話した言葉にこちらへ歩み寄ってきたネビルが頷きました。


 「そうだね。ハリーたちはきっと、僕たちの世界を守るために戦ってくれているんだもの。僕たちも力になろう。そのために気を抜いてはいけないし英気を養っておこう」


 そう強く主張するネビルの言葉を聞いていた子たちはみな頷きました。

 私は昔のネビルを知っていますが、彼は本当に立派になりましたね。


 その数時間後に主人公、ハリー・ポッターはホグワーツに現れました。

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