tea break2

 スネイプ先生とお茶をした日の夜。私は早速寮の談話室のソファでクロを膝に乗せて座り彼女へ注意をしました。


 「いいですかクロ、スネイプ先生に迷惑をかけてはいけませんよ」

 「ミリア、クロがスネイプ先生に何かしたのか?」


 クロへ話しているとちょうど近くを通りがかったスチュワートが元飼い主として気になったようで話しかけてきましたので、私はクロからスチュワートへ視線を移しました。


 「はい。今日スネイプ先生にクロが足にしがみついてきて困ると言われましたので注意をしていたところです」

 「クロがか?先生の事を親だと勘違いしているのか」


 スチュワートは眉を寄せて不思議そうにクロを見ました。
 やはりスチュワートも同じ考えのようです。


 「やはりスチュワートもそう思いますか」


 ですので私も真剣に考えます。
 やはり、親から離してしまうのは早かったのでしょうか。そうでしたらかわいそうです。

 しかしスチュワートはそれに少し動きを止めました。


 「……すまない。親だというのは冗談だったんだが」

 「……」


 彼の冗談はとても分かりづらいです。
 気まずい空気が流れました。


 結局クロには注意はしましたが数は減ったもののクロは相変わらずスネイプ先生にじゃれつくのを止めませんでした。

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