Melting Valentine's Day
クリスマス休暇が終わり次の日の朝、談話室の掲示板にホグズミードの日程が張り出されました。
次のホグズミードはバレンタインデーらしいです。
私はその張り紙を見て、前回のホッグズ・ヘッドを思い出しました。
あの後ダンブルドア軍団が活動を始めたと思いますが、原作の通りに活動は行っているのでしょうか。
セドリックは隠していましたが、高い確率で彼は参加していると思います。
相変わらず同級生の対抗意識か双子との仲はあまり良くないようですが。
ホッグズ・ヘッドに入るところは見ましたし、ダンブルドア軍団に参加している人たちとよく話をしていて仲が深まったように感じますし。
…それにチョウ・チャンとも。
セドリックとチョウはたまに話しているところを見かけます。
確か原作ではこのホグズミードをハリー・ポッターとチョウは一緒に行く約束をするのでしたか。
原作の流れを諦めた今、どう推移しているのか分かりませんが。
私は人の集まる掲示板から離れて、大広間行くために寮から出ました。
私は正直言いますと。今回のホグズミードはセドリックに誘われるのではないかと思っていました。
それくらい彼の好意はあからさまです。
バレンタインですし、前回と違いハリー・ポッターがデートをするということはダンブルドア軍団の予定はないはずです。
そう思っていましたが。
数日が経っても、私はホグズミードに誘われませんでした。
これは…。
それでもセドリックは変わらずに私に声をかけてきますので、私のことを嫌いになった訳ではないかと思いますが。
いえ。
好きだと言った手前、優しいセドリックは好きではなくなったと面に出さず遠慮しているのかもしれませんね。
その可能性はなくはないでしょう。
……チョウと行くのでしょうか。
ハリーとチョウがうまく行かずにセドリックと恋仲になったとしても原作と大きく変わることはないかと思いますが。
ダンブルドア軍団を裏切るのはチョウの友達マリエッタですし。
仮にマリエッタが裏切らずともいずれアンブリッジはダンブルドア軍団を嗅ぎつけるでしょうし。
あまりに狂うようでしたら私も手を加えますから。
と、物語の内容について考えながらも、胸が鈍く違和感を覚えました。
あれだけ振り回しておきながら、好意がなくなったなんて。
いずれはそうなると思っていましたし。私がセドリックの思っていた人と違ったことが原因でしょうが。
それでも考えますと、少し腹が立ちますね。
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