シナリオ通りの結末。
2011/04/06 21:02
お久しぶりです。
暗い日記になると思うので暗い話が苦手な方、ペットを飼っている方は見ない方がいいかと。
じゃあ書くなよと突っ込まれるとそれまでなのですが、自分の気持ちを整理するという名目で書かせていただきたいと思います。
2週間ほど腎臓を患っていたわんちゃんがいました。一昨日からもう呼吸も辛そうでお預かりしている間に亡くなるかもと言われていましたが、そのわんちゃんは飼い主さんがお迎えに来るまで頑張りました。
車に運ぶために担架へ移動しとうとしましたが、そのちょっとした衝撃だけで亡くなってしまいそうでした。
飼い主さんをお呼びして事情を説明した上でお家へ連れて帰るかどうかお聞きしたところ、泣き崩れながらもお家へ連れて帰る事を決断されました。
飼い主さん一人ではわんちゃんを運べないので私が付いていく事になりました。
飼い主さんが電話をするために少しわんちゃんの元を離れた時、か細い声で一度だけわんちゃんが吠えました。
担架を持って車で移動してお家の前に着くと、飼い主さんが連絡をしていた友人の方が待っていました。
その方と2人でわんちゃんになるべく負担をかけないようにリビングへと運びました。
リビングの、その子が寝ている上に寝かせてあげて、飼い主さんがわんちゃんの顔に近付いた時、わんちゃんは静かに逝ってしまいました。
泣きながらわんちゃんに寄り添う飼い主さんと友人の方を目の当たりにして、まるでドラマを見ているかのような感覚に陥りました。
飼い主さんには辛い事だったと思いましたが、それはきっとわんちゃんにとっては、とても幸せな最期だったと思います。
生とは、リアルで残酷なんだと改めて思い知らされました。
死とは、一体何なんでしょう。
私はこの日の事を、恐らく一生忘れられない。
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