「……な…い。……なさい。起きなさい」
「はえっ!?」
ガバッ
「ようやく起きたのね。遅くなってごめんなさいね。身体測定の子でしょ?測りましょ」
「あ、はい……」

保健室の先生に起こされて目が覚めた。どうやら寝てしまっていたようだ。いつの間にか青峰くんも居なくなってる。

「ほら、こっち来なさい」
「はい。……先生、私がうつ伏せになって寝てたベットに男の子が寝てませんでした?」
「ん?そんな子いなかったわよ」

うーん。先に帰っちゃったのかなあ。もう少しお喋りしたかった。残念。

「あ、でも、こんなの忘れてあったわ。あなたその男の子の友達なら届けてくれる?」

そう言って渡されたのは袋に入った運動靴のようなもの。すごいおっきいサイズ。なんか改めて体格の違いを思い知らされてしまった。

「はい。届けておきます。」


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