扉を開くと夕焼けが綺麗な屋上には着流しを羽織っただけで傷だらけの姿の土方がいて、その足元には男が転がっていた。「そいつの粘つくような抱き方が不快だったから黙らせてやった」愉快そうに笑った土方は、言葉とは裏腹に首筋に冷や汗を流している。それを見てただその体を強く抱き締めてやることしかできない自分が、どうしようもなく惨めだった。
 
 

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -